そろそろトップ!“ヒットマン”ゴジラ

[ 2008年5月8日 06:00 ]

<ヤンキース・インディアンス>4回裏、ヤンキース無死一塁、ジアンビの適時打で一塁から生還する松井

 【ヤンキース3―5インディアンス】ヤンキースの松井秀喜外野手(33)は6日(日本時間7日)、本拠地のインディアンス戦に4番・DHで出場。3打数3安打1四球と全4打席で出塁した。連続試合安打を15として同一シーズン自己最長を更新、05年から06年にかけた自身メジャー最長の16試合にも王手をかけた。出塁率・430はリーグトップ、打率・342は同2位に浮上。止まらないゴジラが、7日にもメジャー初の打率トップに躍り出る可能性が出てきた。

【ヤンキーススタジャン


 安打製造機イチローの専売特許“打率部門”に松井が殴り込みをかけた。3試合連続マルチ安打となる3打数3安打。打率は・324から・342へ急上昇。リーグ4位から、首位のイ軍・マルティネスに5厘差の2位まで浮上した。
 「3本ともしっかり振れてたし、シンでとらえられたし、いいバッティングだった」
 初回にカルモナの低めチェンジアップをうまくすくい上げて中前打。15試合連続安打をあっさり達成した。第2打席の四球を挟んで5回は右前、7回は左前へと“イチローばり”に打ち分けて、1カ月ぶり今季2度目の1試合3安打。四球は追い込まれてからファウルで粘って9球目に選んだものとあって「ボール自体も見えている。連続試合安打?続くといいですね」と自信たっぷりだ。
 打率を争うイ軍・マルティネスは昨季まで3年連続3割をマークしている巧打者。この日も3番・捕手で先発出場予定だったが、試合直前に首の痛みを訴えて急きょ欠場した。仮に7日も欠場となれば規定打席を割り込むことも重なって、好調・松井がリーグトップに躍り出る可能性は十分にある。日本では01年に首位打者に輝いた松井もメジャーでは05年シーズンの・305が最高。まだ5月とはいえ“頂点”はすぐそこに見えている。
 5月6日は昨年、日米通算2000安打を達成した記念日。自身は今季2度目の3安打で祝ったが、試合はチェンバレンが8回に逆転3ランを浴びて4連勝を逃した。試合後の松井も「自分が活躍しようがしまいが、負けは負けです」と心の底からは喜べなかった。とはいえ、出塁率・430としてリーグ4位からトップに浮上。今のゴジラの勢いは誰にも止められそうもない。

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2008年5月8日のニュース