山本 散発5安打プロ初完封勝利

[ 2008年4月23日 21:00 ]

日本ハム戦に先発したオリックス・山本

 【オ5―0日】オリックスの山本がプロ初完封勝利。コーナーを丁寧に突き、散発5安打無四球で今季2勝目を挙げた。打線は1回にローズと浜中の適時二塁打で2点を先制。3回にローズの8号2ランで援護した。日本ハムは打線が沈黙した。

 オリックスの山本は最後の打者を遊ゴロに打ち取ると、グラブをたたいて控えめに笑みを浮かべた。思わぬ快投といっていいだろう。故障者が続出したことで中継ぎから先発に回った8年目が、5安打無四球でプロ初完封。チームでも今季初の完封勝利を飾った。
 「先制点を取ってもらったので、どんどんいけた」と言うように、一回に味方打線が2点を先行して勢いに乗った。変化球をうまく使い分けて緩急をつけ、凡打の山を築いた。三塁を踏ませず、危なげなくスコアボードに9個の0を並べた。
 山本は「特によかった球は秘密です」とはぐらかした。だが、2001年に慶大から近鉄に入団した当時の指揮官は、今の日本ハム・梨田監督。「シュートもフォークもよかった。ボールが多くて崩れていっていた印象だけれど、今までに見たことがない姿だった」と脱帽した。
 今季は8試合目でまだ四球はない。安定した制球力が好投につながった。「これに浸らず、ステップにしていきたい」と山本。29歳の左腕はさらなる勝利を目指した。

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2008年4月23日のニュース