阪神歓喜にズブ濡れ5連勝!

[ 2008年4月19日 06:00 ]

<ヤ・神>雨の中、勝利をもぎ取った矢野ら阪神ナインはハイタッチ

 【阪神6―2ヤクルト】次第に強さを増した雨も、歓喜のシャワーと思えばいい。試合開催さえ危ぶまれた悪天候の中で、阪神が5試合連続2ケタ安打で5連勝。開幕以来7カード連続勝ち越しへ王手をかける白星に、猛虎ファンは雨も忘れて勝利に酔いしれた。

 岡田監督は試合後、雨脚の強さに「ベースくらい交換せえよな。関本なんか2回もベースでコケとるやんか。選手がケガするやんか」と不満を口にしたが、実際に“コケてくれた”のはヤクルト側だった。
 相手のミスを逃さなかった。初回は2死三塁から畠山が一塁へ悪送球する間に、三塁走者・赤星が先制のホームを踏んだ。同点で迎えた5回は、無死一、二塁から葛城の打球をリグスが処理できずに(記録は失策)無死満塁。続く鳥谷が右前勝ち越し打、矢野も中前2点適時打を放ち、勝負を決めた。
 打線は5試合連続2ケタ安打だが、ここ9試合連続アーチなしは93年以来15年ぶりの珍事。当時の93年4月17~29日は5勝4敗だが、今年は7勝2敗。7番・矢野が今季初タイムリーを含む5打数3安打2打点と爆発するなど、一発攻勢がなくとも「つなぐ野球」で徹底している。
 岡田監督は「どっからでもチャンスがつくれる。そんな流れがきているからな」と手応え。2位・中日とのゲーム差を3・5に広げた。19日も天気予報は悪いが、今の猛虎に怖いものはない。

 ≪安藤セ界のトップ3勝目≫虎のエース安藤が6回1失点でハーラートップタイの3勝目を挙げた。毎回走者を許しながらも「調子が悪いなりに低めを意識した」と振り返った。前回登板の11日横浜戦(横浜)では打球を右すねに当てながら完投。この日も4回に胸元をかする死球を浴びるなど危機を乗り越えての白星。普段は辛口の久保投手コーチも「悪い条件にもかかわらず、粘って勝ってくれた。ありがたい」と最敬礼だった。

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2008年4月19日のニュース