西武 17安打15得点で大勝

[ 2008年4月10日 21:18 ]

ロッテに大勝し、笑顔の細川捕手(右)と今季初勝利の西武・涌井

 【西15―5ロ】西武がともに今季最多の17安打、15得点で大勝、4カード連続の勝ち越し。1回に5連打などで5点を先行、2回にはブラゼルが2ランを放ち、早々と大勢を決めた。涌井は援護に恵まれ6回2失点で今季初勝利。ロッテは久保が乱調。

 「涌井を見殺しにするな」――。今季の西武ベンチ前での円陣で、この言葉が何度叫ばれただろうか。過去3度の登板では、エースがマウンドにいる間の得点は計3点だけ。この日は各打者が1回からこの合言葉を胸に秘め、気合を込めて攻撃に入った。

 栗山、中島の連打を合図に、後続打者が次々と久保に襲いかかる。4番・ブラゼルが低めのフォークボールに食らい付き、中前にはじき返してまず1点。G・G・佐藤、中村の連続二塁打で3点を追加。細川にも右前適時打が飛び出し、いきなり5点のプレゼントだ。

 細川は「今まで涌井の時に打てなかったので」と短い言葉でナインの思いを代弁した。負い目を感じていた女房役は、4回にも満塁から走者一掃の二塁打で計4打点。今季最多の17安打、15得点のチームをけん引した。攻撃中、ベンチ前でハイタッチに追われる涌井の笑顔が止まることはなかった。

 渡辺監督は「ことし一番。今までの3倍くらい、涌井に借りを返したね」と胸を張った。これで4カード連続の勝ち越し。エースにも待望の白星がつき、西武にとっては言うことのない本拠地の夜となった。

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2008年4月10日のニュース