福留、試合を決める2点二塁打

[ 2008年4月6日 08:49 ]

アストロズ戦の7回、左翼に2点二塁打を放つカブスの福留

 カブスの福留孝介外野手は5日、シカゴでのアストロズ戦に「5番・右翼」で出場し、4打数2安打2打点だった。二ゴロ、左飛、投前バント安打の後に迎えた7回の第4打席では、2死一、二塁の場面で左翼へ二塁打を放ち、2打点。これが決勝打となり、カブスは9―7でアストロズを振り切った。福留は2試合連続マルチヒット。開幕から5試合を終え、16打数8安打と打率5割をキープしている。

 ≪歓声の中で勝ち越し打≫打席に立つ度に、割れんばかりの拍手が起こる。それが得点機だと、カブスのファンは総立ちになる。7回、同点に追いついた後の2死一、二塁。球場を揺らすような大歓声を浴び、福留が左翼に2点を勝ち越す二塁打。一振りで、この日のヒーローとなった。
 「すごいな、と思いながら(観客席を)見ていた。これで打ったら、もっとすごいことになるだろうな、と」。フルカウントまで粘った後「変化球は投げられないだろう」と狙いを絞った直球が真ん中やや高めに浮いたところを逃さなかった。
 打率は5割ちょうど。開幕前は「僕は春先はそんなによくない。スロースターター」と話していたのがうそのような充実ぶりを「出来過ぎ。たまたま」とクールに受け止める。
 しかし、6回は1死二塁で内野の守備位置が深いのを見てセーフティーバントを決めた。観察力と技術、そして冷静さが光る。勝負強さも発揮して、本拠地でまた株を上げた。(共同)

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2008年4月6日のニュース