ヤクルト“予告通り”の巨人戦3連勝

[ 2008年3月31日 06:00 ]

<ヤ・巨>巨人に3連勝し、笑顔でタッチするヤクルトナイン

 【ヤクルト10-2巨人】昨季最下位に沈んだヤクルトが“予告通り”の巨人戦3連勝だ。同点の6回に3点を勝ち越すと、7回には福川将和捕手(31)のチーム今季初アーチとなる満塁本塁打などで5点を奪い、ダメを押した。エースと4番を奪われた怒りを開幕カードにぶつけた高田スワローズが最高のスタートを切った。

【古田敦也フィギュア


 降りしきる雨にも花冷えにも、神宮の熱は冷めない。巨人との開幕カード3連勝は50年ぶり。ツバメ党の祝福のシャワーを浴びた高田監督の声が弾んだ。

 「4番とエースを抜かれたのがいい方に出た。いやあ、こんなことあるんだ。最初が巨人戦でよかった。おかげでみんなが燃えたね」

 初回にチームの顔・青木が目覚めた。1死二塁から左中間へ先制二塁打を放ち今季初打点。今季から3番を任された安打製造機は、これで流れに乗って4安打2盗塁だ。開幕戦は無安打、前日もけん制死など精彩を欠いていただけに「やっと貢献したという感じ」と安どの笑みを浮かべた。

 試合を決めたのは指揮官の高校(浪商=現・大体大浪商)の後輩・福川だ。7回に放ったチーム今季初アーチがとどめの満塁弾となった。巨大戦力にスモール野球で得点を積み重ね、最後に痛烈な一発をお見舞い。「最初から3連勝が目標だった」と胸を張った。
 キャンプイン前日の1月31日。首脳陣を含めた全体ミーティング後、主将の宮本は選手だけを残し「開幕で巨人に3連勝するつもりでやろう」とゲキを飛ばした。ラミレス、グライシンガーを奪われた上に、この3連戦では上原も温存。「完全になめられている」と憤慨した宮本は3戦で打率・455、3打点。ベンチでは誰よりも声を出し若手の尻を叩いた。

 情報戦でも完勝した。高田監督は2日連続で試合中にブルペンで投げた栂野を「中継ぎの(肩の)つくり方じゃない」と、金刃と2人で割れていた先発投手も読み切った。開幕前日に「ひと泡もふた泡も吹かせたい」と予告した指揮官は「誰も信じてなかったでしょ。言った本人も信じてなかったんだから」と笑った。若手に自信を植え付けた3連勝は白星3つ以上の価値があった。

 ≪加藤の初勝利はお預け≫セ・リーグの新人で唯一、開幕1軍入りを果たした加藤は4回2/3を投げ2失点。勝利投手の権利を目前にした5回2死から李スンヨプに同点二塁打を打たれ降板した。「調子はまあまあ。2点を守れなかったのが次への課題。(慶大先輩の)由伸さんとの対戦は楽しかったです」。スタンドでは父・有一郎さん(56)ら家族4人と親せきらが声援を送ったが、プロ初勝利は次回に持ち越された。

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