珍事?実力?楽天 ピタリ継投4連勝!

[ 2008年3月31日 06:00 ]

<楽・日>先発で今季初勝利の楽天・朝井(右)と決勝タイムリーのフェルナンデス(左)がイヌワシポーズを披露

 【楽天3-1日本ハム】継投でも勝った。楽天は30日、日本ハム戦で継投策がピタリと決まり、逆転勝ち。開幕4連敗後の4連勝で勝率を5割に戻し、昨年4月7日以来の単独3位に浮上した。4試合連続完投勝利はならなかったが、8回1死から登板した青山浩二投手(24)がプロ初セーブをマークし、守護神不在の不安を解消した。悲願のクライマックスシリーズ進出へ、野村楽天の逆襲が始まった。

 本拠地・仙台の気温7度の冷え込みも、会心の勝利が心をホットにしてくれた。「寒いですな」と喜びを押し殺して会見の口火を切った野村監督。4連勝に集中した質問に「珍しいの?不思議な現象か?当然の現象?どうなんだよ?」と、わざとムッとしておいて、威勢のいい言葉と笑顔で沈黙を破ってみせた。

 「当たり前でしょう。当然だよ。みんな楽天を甘く見てるな。今に見てろ!」

 完ぺきな継投だった。2点リードの7回、先発・朝井が2死二塁で稲葉を迎えると迷うことなく左の有銘を投入。オープン戦中に2軍落ちし、前日に1軍に昇格したばかりの左腕が、昨年の首位打者を3球三振に仕留めた。8回は有銘が先頭・スレッジを二ゴロに打ち取ると、すかさず3番手・青山にスイッチ。その青山が9回まで1安打無失点に抑えてプロ初セーブをマークした。

 今季初の継投による白星に、指揮官は「試合も寒い。ヒヤヒヤもんだよ。有銘も1度、2軍に落とされたら奮起するでしょ」と、してやったりの表情だ。抑えに据えたドミンゴの乱調で開幕から2試合連続のサヨナラ負けを含む4連敗を喫した悪夢はもう完全に消え去った。永井、岩隈、田中の3連続完投勝利で流れを変え、この試合では継投策にも光明が見えた。

 野村監督は「本番が始まっているのにこんなんじゃ困るけどな。でも、いってみようかとね。彼はいろいろな球を投げられるから。あとは自信を付けてくれればね」と新守護神に青山を指名。今キャンプでフォークボールを習得した3年目の右腕は「試合を締められるからうれしい。完投したみたいな気分」と自信を見せた。

 沙知代夫人の誕生日だった26日のオリックス戦から始まった連勝は4に伸びた。「幸運の女神も来てるから。きょうは随所に幸運が混ざっていたね」と指揮官が笑えば、前日に続いて観戦した“女神”は「オールド女神って言っといてよ。インチキしてでも勝てって言ったのよ」と、ほほ笑んだ。

 球団記録の5連勝に王手をかけた野村監督は「再出発ですな」と快進撃を宣言した。4月8日が桜の開花予想日の肌寒い仙台で、野村楽天の花の蕾(つぼみ)がひと足先に満開の気配を帯びてきた。

 <日本ハム 11カ月ぶりの最下位>楽天の3投手を打ち崩せず。4回、稲葉の右越えソロのみに抑えられ、昨年4月28日以来の単独最下位に転落した。梨田監督は「勝たなければ下がる。順位は仕方ない。先は長い」としたが、ここ4試合で計4得点は深刻。1試合平均1点の貧打に平野打撃コーチは「打線がつながるのを待つしかない。昨年も(序盤は)こんな感じだったから」と語った。

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