FAを短縮、ドラフト会議は一括開催

[ 2008年3月31日 16:51 ]

 日本プロ野球組織(NPB)は31日、東京都内で12球団代表者会議を開き、今秋からの新人選択会議(ドラフト会議)は高校生、大学生・社会人を一括開催で行い、1巡目だけ重複抽選制で行うことを決めた。

 これに伴い、現行9年のフリーエージェント(FA)資格取得期間を今年の新人選手から国内移籍は大学生・社会人が7年、高校生は8年に短縮することも決めた。海外移籍は9年のまま。14日に日本プロ野球選手会と話し合いを行い、今回のNPBの決定事項を提示する。
 FA短縮は一部の選手にしか反映されないが、選手会が強く要求していた「7年」に大きく譲歩する形でまとまった。清武英利選手関係委員長(巨人球団代表)は「海外流出や大リーグの問題などがあり、いつまでも対立していられない」と説明した。

 ≪選手会の対応に注目≫NPBは、今秋からのドラフト会議の一括開催と、フリーエージェント(FA)の資格取得期間短縮を決めたが、選手会がこれをどうとらえるかが注目される。NPBと選手会の話し合いは14日に行われる。
 選手会は総会の席でFA資格取得年数を大幅に短縮しない限り、訴訟も辞さない方針を確認している。FA短縮は今年の新人以外には反映されないため、国内、海外移籍ともに「7年」を求めている選手会の対応が鍵を握る。
 また、ドラフト会議の開催時期は7日の実行委員会で話し合われる予定。

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2008年3月31日のニュース