もう不安要素が…二岡、足に張りで交代

[ 2008年3月29日 06:00 ]

<ヤクルト・巨人>雨の中、打ち込まれれた巨人先発・高橋尚

 【巨人2―6ヤクルト】リーグ連覇へ暗雲スタート――。28日、セ・リーグが開幕。原辰徳監督(49)率いる巨人はヤクルトと対戦。新外国人の主砲、アレックス・ラミレス外野手(33)が2回に先制弾を放つ立ち上がりも、その後は打線が沈黙しての逆転負け。二岡智宏内野手(31)が右ふくらはぎに張りを訴えて途中交代するなど、いきなり不安を残す08年シーズンのスタートとなってしまった。

 まだ4回。2番・遊撃で先発出場した「二岡」の名前がスコアボードから消えた。打線のキーマンが早々に右ふくらはぎを痛めて負傷交代。その影響か、貧打に苦しんだオープン戦の悪い流れのまま、打線は6安打で2点しか奪えなかった。
 3年ぶりとなる開幕戦黒星。原監督は「二岡が心配?そうですね。普通だったらあそこ(4回守備)で引っ込まないから」と表情を曇らせた。
 序盤は風雨が強い悪条件。体感温度もグッと下がった。二岡は昨年11月に左ひざを手術。今月中旬のオープン戦で実戦復帰したばかりだ。この日もナインと離れてアップを行うなど、患部を気遣いながら出場を続けていた。初回に中前打。3回も四球を選ぶなど2番の役割を果たしていた矢先の負傷交代。球団広報の発表は左ひざではなく「右ふくらはぎの張りで大事を取り交代」。左ひざをかばいながら開幕を目指してきた“代償”が右足に出たもようだ。
 試合後、二岡は報道陣の一切の問いかけに無言。足を引きずることはなかったが、肉離れにもつながりかねないだけに伊原ヘッドコーチは「試合の流れの中で痛めたみたい。あす(29日)の様子を見て」と慎重な姿勢を示した。29日には遊撃、二塁も守れる寺内が合流予定。二岡が“アウト”なら、入れ替えで出場選手登録される。
 国内球団とのオープン戦は15試合で22得点(平均1・47)。「2番・二岡」で臨んだメジャー球団との開幕直前の2試合は復調気配だった。「打線?粘っているから(29日以降は)落ち着いていけるでしょう」と原監督。開幕早々、巨大戦力にまた1つ心配の種が増えた。

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2008年3月29日のニュース