グライがリード守れず…巨人ヤに連敗

７回、ヤクルト無死満塁、ガイエル（左）に勝ち越し打を打たれた巨人・山口

　【ヤ６―３巨】ヤクルトが２連勝。３―３の７回無死満塁からガイエル、宮本の連続適時打で３点を勝ち越した。４番手の押本が移籍後初勝利。巨人は先発のグライシンガーが３点のリードを守れず６回３失点で降板。中継ぎ陣も踏ん張れなかった。

　≪グライ「警戒しすぎ…」≫巨人のグライシンガーは古巣を相手に６回１０安打３失点。首脳陣は１００球をめどにしていたため、勝ち負けのつかない９８球の移籍後初登板となった。特別な意識はなかったというが、１回にもらった３点のリードを守れず「好打者ぞろいのヤクルト打線を警戒しすぎた。調子は悪くなかったが、球数が増えてしまった」と肩を落とした。

　≪意気消沈…西村＆山口≫巨人は同点の７回、西村健と山口を送ったが、二人が期待に応えられなかった。
　西村は安打と２連続四球で降板。「四球は一番やってはいけないこと」と肩を落とした。連続適時打を浴びた山口も「抑えようと思って、試合に入ったんですけど…」と言葉少なだった。

　≪ヤクルトの意地サク裂≫昨季まで同僚だったグライシンガーに、ヤクルトは５回まで毎回の１０安打を放ち３得点。最多勝右腕の元エースを攻略する意地を見せた打線に「簡単に打てるとは思わなかったが、みんなよく食らい付いていった」と高田監督の声が弾んだ。
　０―３の２回、宮本の適時二塁打でまず１点。４回には「いつも見ていた球筋だったので（打席で）余裕が生まれた」という福川が適時三塁打。５回にはリグスが同点の適時打。６回でグライシンガーをマウンドから引きずり降ろし、７回に一気に逆転した。
　「制球の良い投手なので、積極的に打っていった」と２安打２打点の宮本。チームメートだったからこそ、攻略の難しさも知っていた。
　グライシンガーと昨年の４番・ラミレスを奪われた巨人に、これで２連勝。それでも宮本は「あしたも勝ちます。（３連勝は）僕たちにとって、大きいことなので」と浮かれる様子はなかった。