西武大勝 石井一通算100勝目

[ 2008年3月29日 17:29 ]

ファンとともに勝利を喜ぶ、プロ野球通算100勝目の西武・石井一(中央)ら

 【西10―4ソ】西武の石井一がプロ野球通算100勝目。変化球を巧みに操り、7回を2失点にまとめた。打線は1回のブラゼルの4号ソロなど、先発全員安打で今季初の2けた得点。ソフトバンクはスタンドリッジが4回途中6失点と乱調だった。

 ≪記念の勝利より、チームメートの笑顔≫プロ野球通算100勝目。西武の石井一は、周囲の祝福にも淡々としていた。「勝ち星には興味はない。野球をやめるまでいい投手でいたいだけ」
 決して調子はよくなかった。1回に1点を失った。その裏に打線が逆転してくれたのに、2回に同点に追いつかれた。それでももう一度、打線がリードを奪ってくれたとき、気持ちを切り替えた。「試合にはターニングポイントがある。3、4、5回を抑えれば」
 構えをセットポジションに変え、左打者にスライダーとカーブを有効に使った。4回には松中にスライダーを3球続けて三振を奪うと、柴原も外角低めのスライダーで三振に仕留めた。
 狙い通り中盤を抑えたことで打線にもリズムを与え、今季初の2けた得点につなげた。移籍後2勝目。「チームに勝利を呼び込めたことがうれしい。一つでも多く仲間と喜び合いたい」。記念の勝利より、チームメートの笑顔を喜んだ。

 ≪散々スタンドリッジ≫ソフトバンクのスタンドリッジは制球が乱れ、4回途中6失点と散々な出来だった。昨季途中に加入し、7勝を挙げた右腕は、2試合で防御率8・00と、結果を残せていない。「きょうは本当に悪かった。忘れて、出直したい」と、努めて明るく振る舞った。
 2軍では実績ある和田、パウエルや、新加入のホールトンが1軍合流に向け調整中。杉本投手コーチは、先発陣の入れ替えについて「そういうことも、考えないといけないのかな」と、ローテーション再編の可能性を示唆した。

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2008年3月29日のニュース