岩田プロ初勝利、金本は1号弾

[ 2008年3月29日 17:09 ]

金本(左)とプロ初勝利の岩田

 【神4―3横】阪神は1回、金本の二塁打と鳥谷の中前打で2点を先制。6回は金本が1号ソロを放ち、7回は新井の適時打で1点を加えた。岩田はスライダーを武器に6回1失点の好投でプロ初勝利。横浜は終盤に反撃したが及ばなかった。

 ≪めちゃくちゃうれしい!≫糖尿病と闘いながらマウンドに上がるプロ野球阪神の岩田稔投手(24)が、29日に京セラドーム大阪で行われた横浜戦で、プロ初勝利を挙げた。プロ3年目の左腕は「めちゃくちゃうれしい」と、お立ち台で笑顔をのぞかせた。
 発病したのは大阪桐蔭高の2年生の冬。病院で糖尿病だと聞いても、最初は何の病気だか分からなかったという。「野球はできないな」と覚悟もした。それでも、糖尿病を抱えながら巨人で活躍したビル・ガリクソン投手の存在を知り、続ける勇気をもらった。
 今でも1日4度の注射は欠かせない。忘れると血糖値が上がり、体がだるくなる。昨季のキャンプでは球数や動きの制限もあったが、地道なトレーニングで克服。この日も6回108球を投げたが、不安はなくなった。
 抑えの藤川投手から受け取ったウイニングボールを「嫁さんに持って帰ります」と言って、ポケットに大事にしまった。多くの人の支えで手にした1勝だった。

 ≪「4番・村田」機能せず≫横浜の村田は4番の仕事ができなかった。1―2の3回1死満塁の絶好機で、岩田の内角スライダーに空振り三振。6回もその球で三振を喫し「内角球に合っていないかな」と険しい表情で振り返った。
 開幕2試合で村田のバットから安打が出ていない。主砲の不振が響いてチームは2連敗し、大矢監督は「どうしても好機で打席が回ってくる。ポイントゲッターなので、早くいい状態を取り戻してほしい」と心配そうだった。

続きを表示

2008年3月29日のニュース