マー君力投も悪夢再び…ノムさん弱気

[ 2008年3月23日 06:00 ]

<ソ・楽>帽子を飛ばしながらも好投した田中だったが…

 【楽天4-5ソフトバンク】悪夢は繰り返された。楽天は先発・田中将大投手(19)が8回3失点の力投も、救援陣の乱調でソフトバンクに延長11回サヨナラ負け。20日の逆転サヨナラ黒星に続く、開幕からの2戦連続サヨナラ敗戦は史上7度目となった。野村克也監督(72)は選手時代も含めて3度目の屈辱。近くて遠い今季初勝利に試合後はぼやきが止まらなかった。

 うなだれた野村監督は低いトーンで絞り出した。「打線も活気づかないし困ったもんだ。あしたは雨降らねえかな。屋根がある?開けろよ。もう弱気だよ」。グラウンドでソフトバンクの勝利を祝いドーム屋根を開ける「ルーフオープンショー」が行われていたのはあまりにも皮肉だった。

 悪夢が繰り返された。8回、先発の田中が1点リードを保ってベンチに下がると、首脳陣が集まりリリーフ投手を決める作戦会議が開かれた。だが、長い話し合いを経て、9回のマウンドに送られた小倉が先頭の多村に左中間三塁打を浴び、2死三塁からは4番手・ドミンゴが松田に同点の右翼線二塁打。そして延長11回には1死からワンポイントで登板した左腕の渡辺恒が松中に与えた四球からピンチを招き、本間にサヨナラ打を浴びた。「同じような展開だな。また多村から。2度あることは3度ある。あしたもあるんじゃない」と野村監督。実は開幕2戦連続サヨナラ敗戦は南海選手時代の69年、ヤクルト監督時代の90年に続き3度目。「よく調べてくるね。やっぱり2度あることは3度あるじゃん」と吐き捨てた。

 前日、指揮官は田中に“完投指令”を出した。だが、信頼するエースにも初登板の重圧が襲いかかる。田中は8回134球を投げた時点で「いっぱい、いっぱいだった」と続投の力は残っていなかった。頼みのエースが力尽き、抑え不在が勝ち星も奪った。だが、田中自身は進化を見せた。自身最速タイの152キロを計測するなど150キロ超えが12球。10三振を奪ったが「点の取られ方が悪すぎる。反省点がいっぱい出たのでこれを次につなげないと全く意味がないものになる」と初回、5回の暴投での失点を悔やんだ。

 野村監督は、帰り際タクシーに右足を突っ込んで笑顔をつくった。「あしたは来ないかもよ」。精いっぱいの冗談が痛々しかった。

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