セガサミー 乱打12点で初の8強入り

[ 2008年3月22日 06:00 ]

<NOMOベースボールクラブ・セガサミー>4回1死一、三塁、セガサミー・坂田が中前タイムリーで生還した佐藤俊と佐々木監督がグータッチを交わす

 第63回JABA東京スポニチ大会第3日は21日、2会場で前日順延となった1、2回戦6試合を実施。2球場で1、2回戦6試合が行われた。ダイエーなどで活躍した佐々木誠監督(42)率いる創部3年目のセガサミーは、8回に一挙8点を奪うなど12安打の猛攻で8回コールド勝ちし、初のベスト8入り。昨年の覇者・JR九州は9回に2点差をひっくり返す劇的な逆転サヨナラ勝ちを飾った。22日は2回戦3試合が行われ、ベスト8が出そろう。

【試合結果


 【セガサミー12―1NOMOベースボールクラブ】気温7度。身震いする神宮の杜でセガサミー打線が燃え上がった。5投手から打ちも打ったり12安打12得点。1回戦で強豪・日産自動車を下したNOMOベースベースボールクラブの勢いを完全にストップした。
 「先発の木村は力を出した。でも、打線は序盤が単調。初回からガンガンいかないとね」
 完勝。初戦(18日、対西濃運輸)に続く2ケタ安打。それでも佐々木監督は満足しない。相手先発のルーキー家島に3回まで1安打。4回にようやく4番・佐藤俊の左翼線二塁打で先制した。続く5回に3番・高橋がリニューアル神宮“公式戦第1号”となる右越え2ラン。これで火の付いた打線は8回に6長短打で一挙8点を奪い、コールド勝ちを決めた。
 2月の宮崎・清武キャンプ。佐々木監督は限界を超える練習をチームに課した。ダイエー(現ソフトバンク)時代、メジャーに最も近い男と言われた天才打者にとって、伸び悩む選手たちがもどかしくてたまらなかった。「まだまだ甘い球を平気で見逃したりする」。勝負を決する“この1球”を逃さないための猛練習。野手陣は1日1000スイングを超え、誰もが血マメの上に血マメができるほどだった。コールドを決めた8回の猛攻。これまでにない打線のつながりは、厳しいキャンプの成果そのものだった。
 投げては東北福祉大で松崎(現楽天)の控えだった3年目の右腕・木村が粘り強く6回を7安打1失点。投打がかみ合った圧勝劇に、佐々木監督は言った。「どこを目指すのかは、みんな分かっている」。ベスト8一番乗りでは足りない。目指すの春のチャンピオン。ただそれだけだ。

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2008年3月22日のニュース