イチロー　初“猛打賞”にも淡々

　【マリナーズ６―６パドレス】マリナーズのイチローがパドレス戦で「１番・中堅」で出場し、二塁打２本を含む３安打を放った。

　今オープン戦初の“猛打賞”は広角にきれいに打ち分けた。試合開始直後の第１打席では球足の速いゴロで三塁手のグラブをはじき、２打席目は右中間をライナーで真っ二つに割った。３打席目は左翼手の好守に鋭い当たりを阻まれたが、最終打席はメジャーを代表する守護神ホフマンのチェンジアップを意図的に三塁後方へ落とした。
　出場予定のオープン戦は１０試合を切り、状態は目に見えて上がってきたが、イチローはいつも以上に淡泊。「完ぺきな４打席に見えたが」の問いに「完ぺきかどうかは分からない」と話しただけで球場を後にした。