オープン戦1号!イチロー「狙った」

[ 2008年3月15日 09:15 ]

ロッキーズ戦の3回、2点本塁打を放つイチロー

 マリナーズのイチロー外野手は14日、アリゾナ州ピオリアで行われたロッキーズ戦に「1番・中堅」で出場、オープン戦1号本塁打を放つなど4打数2安打2打点だった。内容は二飛、右前打、右中間本塁打、二ゴロ。城島健司捕手は「8番」で出場、3打数1安打1打点だった。内容は左前打、空振り三振、遊ゴロだった。チームは9―4で勝った。

 高々と舞った打球がゆっくり右中間席へ落ちていく。イチローがオープン戦で本塁打を放ったのは5年ぶりだ。「ま、ストーリーからいけば今日ホームランというのが一番ですから」。3回2死三塁での3打席目。自己ワースト26打席連続無安打が止まった翌日の一発を「狙っていた」と涼しげに振り返った。
 「本当は1打席目で打つのが一番よかった。それに失敗したので今日はチャンスがないかな、と思っていたんだけど」。1打席目はわずかにしんを外して二飛に倒れた。それがカウント1―3、リードは5点以上という絶好機が回ってきた。真ん中高めの真っすぐ。ややボールの下を擦るようにして角度をつける。あとは右方向への強風に乗ったボールにちらっと目をやっただけだった。
 「結果が出ていないことで盛り上がれば盛り上がるほど、僕はやりやすい」。野球選手は注目されて“なんぼ”という考えだ。「昨日までは楽しかったけど、今日の感じは楽しくない」。当たり前のようにヒットを打つイチローが戻ってきた。そしてやや斜に構えた語り口も。

 ≪苦笑いの城島≫城島は「3打席目がよくなかった。今日は(全般に)内容がよくない」と苦笑い。1打席目に左前適時打を放ったが、3打席ともイメージとは反対側に打球が飛んだという。特に甘い球を打ち損じた最後の打席を悔やんだ。「イチさんがホームラン打ったから、おれも打ってきます、と打席に入った。そこで見え見えの真っすぐがど真ん中にきたんだけど」。力が入りすぎて、遊ゴロだった。(共同)

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2008年3月15日のニュース