福留 万全状態でキャンプイン!

[ 2008年2月20日 06:00 ]

走り込み不足解消のため初の早出ランニングを行ったカブス・福留

 カブスの福留孝介外野手(30)が19日(日本時間20日)、メサでキャンプイン。100年ぶりの世界一を目指すカ軍のキーマンと期待される男のメジャー1年目が本格的に幕を開けた。日本一の練習量を誇る中日時代から激減した運動量を補うため、前日は早朝からランニングを開始。今後も個人練習で日米のギャップを埋めていく。

 福留のメジャー1年目は朝早くから始まった。午前7時35分に球団施設入り。野手組キャンプ初日はリー、ソリアーノら主力選手とともに全体練習前にメディカルチェックを受けた。15日から当地で合同練習に参加していることもあり、徐々にチームの雰囲気にも慣れてきている様子。報道陣の問い掛けにも「(心境は)特に変わりはありません」と淡々と答えた。

 万全な状態でキャンプに臨む準備はしてきた。前日は午前8時15分に「そろそろ行こうか」と中沢トレーナーを伴い、クラブハウスから第3フィールドへ。軽く体を動かしたあと両翼ポール間を20分間、黙々と走った。早朝の個人練習は初めて。「こっちの流れの中でやって足りないと思えば自分でやればいい」と言い続けてきた男がスイッチを入れたのである。

 打ち込み不足はメジャーに挑戦する野手の誰もが通る道だが、中日の中でも特に練習量が多かった福留にとってその差は大きすぎる。中日時代は午前10時から午後3時ごろまでの通常練習後ほぼ連日居残りの打ち込み、走り込みを行った。打撃練習は通常練習で約30分。居残りでは2時間打ち続けることもあった。

 ところが、メサでは合同自主トレとはいえ、全体練習は9時半に始まって11時すぎに終了。キャンプに入っても連係プレーのメニューが加わる程度で、中沢トレーナーは「中日の10分の1くらいかなあ」と話す。打撃練習はそれ以下かもしれない。前日も回し打ちで29スイング。5秒で1球と計算して打っている時間は正味2~3分、古巣の通常練習の1割にしかならない。

 キャンプ前日の個人練習にも「ずっと続けてやっているんで、特別きょうからという気はないです」と平静を装った福留。“タイミング”はしっかり計っている。今後はランニングにとどまらず、ケージにも入る予定で“早朝補習”でペースを上げていく。

続きを表示

2008年2月20日のニュース