福留 堂々の1年目キャンプ

[ 2008年2月20日 10:15 ]

キャンプインし、打撃練習するカブスの福留

 米大リーグは19日、野手組のキャンプも始まり、中日からカブスに移籍した福留孝介外野手はメサ(米アリゾナ州)で本格始動し、フリー打撃や外野守備などでメジャー1年目のスタートを切った。

 午前10時すぎ。カブスナインがクラブハウスから出てきた。約60人の日米メディアが背番号「1」の福留に注目する。しかし、4年総額4800万ドルの大型契約を交わした右翼手は堂々としたもので、チームメートとキャッチボールする姿に戸惑うそぶりはなかった。
 身体検査とミーティングを除けば、初日は自主トレのメニューとほぼ同じ。「日本では2月1日に初めてユニホームを着るからちょっと雰囲気が違う。でも、こっちではずっと着て練習していたから」。初日について特別な感慨はないという。
 ただ、守備では「初めて」というフライマシンでの練習に加え、最後のランニングではこれまでになく長時間、ダッシュをこなした。福留は「よく走るね。カブスは走ると聞いてたけど」と少し驚いた様子だったが、「初めて経験できることは楽しむのが一番」。絶えない笑みが、充実感を感じさせた。
 2日目からは投手がフリー打撃に登板し、1週間ほどで実戦が始まる。当面の目標は「この環境に慣れること」。さまざまな「初めて」に挑戦する福留のメジャー1年目が始まった。

 ≪福留に報道陣60人≫この日カブスの取材に訪れた報道陣は、日米合わせて約60人。球団は去年の松坂フィーバーから多くの日本メディアの殺到を想定し、広報資料を日本語に訳すなど準備を整えていたが、「予想より少なかった」と混乱はなかった。球団広報によると、予想を下回ったのは「日本からのテレビカメラが1台だけだったから」とのこと。やや肩透かしにあった格好だが「かえって仕事はしやすいよ」。(共同)

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2008年2月20日のニュース