由規 星野監督の前で猛アピール

[ 2008年2月9日 06:00 ]

視察に訪れた星野監督に緊張の表情であいさつする(左から)加藤、由規

 ヤクルトの高校生ドラフト1巡目・由規(18=仙台育英)が沖縄・浦添キャンプを視察に訪れた日本代表・星野監督ら首脳陣の前で猛アピールした。お披露目ブルペン直前の守備練習で右手人さし指の皮がむけるアクシデント。しかし「投げたら気にならなかった。これのおかげでいい感じで力が抜けた」と逆境を力に変えた。闘将イズムを注入されたかのように気迫のこもった55球。これには星野監督も「昔のオレを思い出した。高卒新人としては堂々としていた」と評した。

 代表指揮官の言葉を伝え聞いた由規は「うれしいけどそれを試合でできるか。気迫を出して相手を見下ろして投げたい」。闘志を表に出し、通算146勝のうち巨人戦で35勝した星野監督を見習いたい考えを示した。

 3月末に北京五輪1次候補70人が決定。うち10人は実績のない新人らで構成され、由規も入る可能性が高い。高田監督は「(最終選考の)6月までに5、6勝すれば送り出す」と期待し、由規も「今の段階では無理だけど、しっかり結果を残して選ばれたらうれしい」。心身ともに充実させ、大きな目標に立ち向かう。

 ≪加藤、村中も高評価≫昨年8月のプレ五輪を経験したヤクルトの新人・加藤(慶大)と3年目・村中の両左腕もブルペンで星野監督から高評価を受けた。加藤には「一皮むけた。開幕ローテーションに入るやろ」と太鼓判。異例の直接ゲキを飛ばした村中については「本当なら(ゲキを飛ばしたり)せんのやけど(明大先輩の)高田さんも期待しとる。あいつはハートだけ」と話した。好素材の多さに「3年後には投手王国になるよ」と成長を楽しみにしていた。

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2008年2月9日のニュース