ビグビー バックスクリーン直撃弾

[ 2008年2月9日 06:00 ]

初のシート打撃でバックスクリーン直撃の本塁打を放った新外国人・ビグビーは「見たか!」とばかりに自慢の腕っぷしを見せつける

 名刺代わりの一発は強烈だった。横浜新外国人のビグビーがシート打撃の初打席で三橋の初球を叩き、推定飛距離125メートルのバックスクリーン直撃弾。「味方からの本塁打だからね。喜ぶのはシーズン中に取っておくよ」とクールに振り返ったが、大矢監督は「きょうはビグビーだな。よく打ったね」と目を細めた。

 禁止薬物使用で入団が難航したが、まじめな性格で日本の野球になじもうと必死だ。キャンプイン前日は宿舎に到着すると、野手でただ1人室内練習場に出向き30分間の打ち込み。「本塁打は狙わない。走者を還すのが自分の打撃」と左の大砲はフリー打撃では中堅から逆方向に鋭い打球を連発する。

 99年にオリオールズからドラフト1位で指名されたが、パワーを重視する外野手の生存競争で持ち味の広角打法を生かせず伸び悩んだ。「重圧でつらい時期もあったが今は日本で成功したい」と決意は固い。整った顔立ちとスター性から米国の出会い系バラエティー番組から出演オファーを受けたこともある“イケメン助っ人”は「キャンプで振り込む日本のスタイルは合っている。前の背番号6(現ソフトバンクの多村)もスターだった?自分もそうなりたい」と白い歯を見せた。 

 ◆ラリー・ビグビー 1977年11月4日、米イリノイ州生まれの30歳。ボール州立大から99年ドラフト1位でオリオールズに入団。04年には139試合出場で打率・280、15本塁打をマーク。1メートル93、86キロ。右投げ左打ち。

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2008年2月9日のニュース