渡辺監督 4番候補ブラゼル直々テスト

[ 2008年2月7日 06:00 ]

早朝練習で潮崎投手コーチ(右)と豪華共演で打撃投手を務めた渡辺監督

 西武・渡辺久信監督(42)が、4番候補の新外国人ブラゼルと、直接対決する。すでに打撃投手として2度登板している指揮官の肩は順調に仕上がっている。早ければ7日にもフリー打撃でブラゼル相手に登板し、現役時代さながらの変化球を投げ込んで助っ人の力を見極める。

 日本、台湾で通算160勝を挙げた右腕がうずく。この日の早朝練習でチームの黄金期を支えた潮崎投手コーチと並んで約30分、156球の熱投。心地良い汗を流した指揮官は4番候補のブラゼルについて「オレが打撃投手をやってブラゼルを見極めるのもいいね。低めのカーブに体が突っ込みすぎると適応は難しいと思う」と昨季マイナーで39発を放った大砲を“公開テスト”する意向を示した。さらに「打者は後ろから見るより、正面から見た方が体の開きが分かるから」と打撃投手を務める理由を説明した。
 ブラゼルはフリー打撃で41スイング中サク越えが4本。“ポスト・カブレラ”にしては物足りない数字だが、安打性の当たりは24本。中堅を中心に広角に打ち分けるなど、ミートに非凡さを見せ「今はいいスイングをすることだけを意識しているから」と手応えを話した。渡辺監督の“予告登板”についても「この時期に変化球を見られるのは楽しみ。次のステップに必要だしね」と心待ちの様子だ。指揮官の右腕次第で新生西武の4番が決まる。

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2008年2月7日のニュース