パウエル強調「二重契約はしていない」

[ 2008年2月6日 06:00 ]

記者会見で二重契約を否定するパウエル

 パウエルはソフトバンクが準備した会場で、球団通訳の口を通じて自身の正当性を強調した。「二重契約はしていない。きょうから自分はホークスの一員だと思っている」と話した。その上で、当初は「古巣に戻れるとワクワクしていた」とオリックスに入団する意向だったと明言した。しかし、フィジカルチェック後に、オリックス側が有利になるような契約内容の変更を求めてきたとして、オリックス側の態度を問題視。「不誠実で道義に反していた」と契約を“破棄”した理由を説明した。

 最大3カ月間の出場停止となる可能性については「とても厳しいペナルティーだが、決定は自分のコントロールできる範囲のものではない。処分が軽減されるのを願うだけ」と訴えた。パウエルは会見後に福岡入り。6日にもソフトバンクの施設で自主トレを開始。結論の出ないシーズンインに備える。

 ≪ソフトバンク オリックスに反論≫ソフトバンクの竹内COO(最高執行責任者)はオリックス側の「後出しジャンケン」批判に反論。「パウエルは(昨年)12月から調査対象だった。交渉もした」と明かした。「その時は日本の他球団が動いているとの情報を聞き、マネーゲームにしたくないと一度引いた」。その上で今年に入って再度交渉をスタートさせたという。今後、両球団の話し合いが不調に終わった場合は法的手段も検討しているが、同COOは「オリックスと話ができるだけの材料をそろえたい」と、まずは事実究明をしたい意向だ。

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2008年2月6日のニュース