ポスト高津だ!林昌勇 ウッズ斬り自信

[ 2008年2月4日 06:00 ]

投球練習を行う林昌勇

 最速157キロ右腕が、日本一軍団の4番を斬る。ヤクルトの新外国人右腕・林昌勇(イム・チャンヨン)投手(31=サムスン)が、今キャンプ初のブルペン入り。カーブ、チェンジアップを交えて33球の投球練習を行い、新ストッパー襲名に意欲を見せた。

 横殴りの雨もベルトからはみ出すユニホームも気にしない。サイドスローからの力強い直球を投げ込み「今は70%くらい。(3年前に手術した)右ひじの痛みは去年は残っていたけど、今年は気にならない」。後方から見守った高田監督も「力がありますね」と期待を寄せた。

 韓国通算104勝168セーブと実績は十分。「できれば抑えをやりたい」と最速158キロの五十嵐らと守護神の座を争う。かつて韓国球界でプレーした中日・ウッズとの韓国での対戦では28打数3安打で、ホームランは1本だけ。視察した中日・前田スコアラーも「韓国代表で修羅場をくぐっているし四球で崩れることもなさそう。内角に来られたら嫌だね」と“ウッズ・キラー”を警戒した。

 イケメンで独身。覚えた日本語を聞かれて「アイシテル」と答え、愼重模(シン・ジュンモ)通訳を「教えてない。(教えたのは)“高い”“低い”でしょ」と慌てさせたのもご愛きょう。日本食も大好きな「ヨン様」がその学習能力、適応能力をマウンドでも発揮する。

 ◆林昌勇(イム・チャンヨン)1976年6月4日、韓国・光州(クァンジュ)市生まれの31歳。95年ヘテ(現・起亜)に入団し、99年からサムスンでプレー。98、04年に最優秀救援投手、99年に最優秀防御率を獲得。00年シドニー五輪で銅メダル獲得に貢献。03年アテネ五輪アジア予選にも出場した。韓国通算534試合で104勝66敗168セーブ、防御率3・25。1メートル82、78キロ。右投げ右打ち。独身。

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2008年2月4日のニュース