アスレチックス監督 松坂に宣戦布告

[ 2008年1月23日 06:00 ]

レッドソックスのCEO、ラリー・ルキーノ氏(左)は対戦相手のアスレチックスのボブ・ゲレン監督の首をしめる

 「08リコーMLB開幕戦」(3月25、26日、東京ドーム)の公式記者発表が22日、都内のホテルで行われた。アスレチックスのボブ・ゲレン監督(46)は、レッドソックスの松坂大輔投手(27)に宣戦布告。開幕カードでの“凱旋登板”が濃厚な右腕攻略のため、キャンプでは徹底して研究を重ねることを明言。平均26・3歳と勢いのある若い打線が、松坂に襲いかかる。

【日本開幕戦


 本気だった。あいさつでは冗談を織り交ぜて笑いをとっていたゲレン監督が、松坂の攻略法に話が移ると一気に真剣な表情を見せた。

 「スカウティングリポートやビデオを集めて徹底研究する。(松坂を)倒すため、昨年同様にしっかり準備するよ」

 言葉には自信が満ちあふれていた。松坂とは昨年6月5日、オークランドで1度だけ対戦。「できる限り研究した」と出塁率を重視するチーム戦術を徹底。7回で降板した松坂に130球を投げさせ、7安打で2点を奪った。2―0で勝利し松坂に黒星をつけた。このオフは昨季22本塁打のスゥイシャーを放出するなど、打線は小粒となったが「いい戦力が整ったと思っている」とゲレン監督は胸を張った。

 さらに会見後には開幕2戦の先発投手構想まで言及。「アクシデントがない限り変更はない」と、第1戦に昨季14勝のブラントン、2戦目は150キロ右腕のハーデンと看板2投手の起用を明言。ベストメンバーで世界一軍団との一戦に臨む。来日する際は長時間の移動でコンディション調整が難しいが「10時間ぐらい?西海岸からだから、そんなに苦ではない。フロリダはさらに5時間だから厳しいかもな」と、東海岸でキャンプを張るレ軍より“地の利”があるとも指摘した。

 ア軍は前回来日予定だった03年はマリナーズとの日本開幕戦が、緊迫したイラク情勢のため緊急中止となった。あれから5年――。「今年の台風の目になれるよう、日本で好スタートを切りたい」。難敵が松坂の前に立ちはだかる。

 ≪松坂、順調自主トレ中≫松坂は現在、都内で精力的に自主トレを行っている。「昨年と比べても気持ちも充実しているし、体も元気」と語り、体重もベストに近い92キロをキープしている。春季キャンプでは首脳陣の許可を得た上で200球以上の投げ込みなども行う考えだ。23日には都内のイベントに出席予定だが、それ以降はトレーニングに集中し、2月上旬に渡米する。

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2008年1月23日のニュース