谷 攻守で“ラミちゃんサポート”

[ 2008年1月15日 06:00 ]

ジャイアンツ球場でランニングする谷(左)と野口

 巨人・谷佳知外野手(34)が14日、川崎市内のジャイアンツ球場で自主トレを行った。約3時間30分のトレーニングでは昨年10月の右ひじ手術後、初めてキャッチボールをこなすなど開幕へ向け順調な回復ぶりをアピール。今季はアレックス・ラミレス外野手(33)の加入で2年ぶりに中堅を守ることが濃厚な谷は、広範囲守備とつなぐ打撃で攻守の“ラミちゃんサポート”を誓った。

 谷が今年初めてジャイアンツ球場に姿を見せた。ゆっくりとしたペースで30分間ランニングすると、約20メートルの距離で術後初めてのキャッチボールを約50球。ウエートトレーニングもこなし、終始笑顔で練習を終えた。

 「(右ひじの)痛みもないし、順調ですね。まだ50%くらいですけど、徐々に上げていけばシーズンは間に合うと思う」

 術後の経過は順調で3月28日の開幕・ヤクルト戦(神宮)に不安はない。今季は巨人では一度も守ったことがない中堅守備につくが「新人のころから守っていたからね。戻るという感じかな。試合に出られるだけで幸せだからね」と意欲的。代わって左翼に入る予定のラミレスは守備範囲が広くないことから「1年しか見ていないから分からないけど、これから考えていかないといけないね」と全面バックアップを約束した。右翼・高橋由と外野の守備陣形についてキャンプ中に話し合う予定だ。

 打撃面では今季も“何でも屋”に徹する。「打順は監督が判断することだからどこでも打てる準備をしたい。昨年は2番が初めてだったから、走者を進める打撃が大変だった。今年は昨年以上できると思う」と自信を見せた。昨季は不慣れな打順でもチームトップの打率・318をマーク。今季もクリーンアップのラミレスにつなぐチャンスメークで、得点能力をアップさせる構えだ。

 「今はひじのことしか考えていない。昨年は日本一になれなかったのでそれを目標にしていきたい」。移籍2年目の谷がラミちゃんを攻守で手厚くサポートし、チームを6年ぶりの日本一へ導く。

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2008年1月15日のニュース