堀内氏 有資格最終年選出に万感

[ 2008年1月12日 06:00 ]

野球殿堂入りが決まった堀内恒夫氏

 今月16日に60歳になる前巨人監督の堀内恒夫氏(59)は「還暦の年に殿堂入り。自分には縁のないものと思っていたが…。うれしい。本当に光栄です」と笑顔で話した。V9を支えた203勝右腕。それも有資格最終年での殿堂入りとなり、喜びもひとしおだった。

 「悪太郎」「甲府の小天狗(てんぐ)」。現役時代は鼻っ柱の強さ、生意気とも取れる言動からそう呼ばれた。しかし、その陰には涙ぐましい努力が隠されていた。入団2年目の67年。椎間(ついかん)板ヘルニアで選手生命の危機に立った。手術もできない中、朝晩で計600回の腹筋を毎日行った。「もう再起不能かと言われて…。痛みが取れるまでの4年間は、野球をやっている中で一番苦しかった」という。

 入団1年目には「ちょっと天狗になっていた」と、現ソフトバンクの王監督に鉄拳制裁を食らったこともある。ゲストスピーチで駆けつけたその王監督からは「打倒巨人とキバを向いてくる相手に、巨人のエースとして堂々と戦って立派な成績を残した」と賛辞を贈られた。「波瀾(はらん)万丈の野球人生。でも負けて勉強することは何もない。勝って初めて学べる。これがオレの野球哲学。評価されて非常にうれしい」。“悪太郎”は最後まで笑顔で喜びを口にした。

 ◆堀内 恒夫(ほりうち・つねお)1948年(昭23)1月16日、山梨県生まれの59歳。甲府商から65年ドラフト1位で巨人入りし、新人記録の開幕13連勝など1年目から16勝。最優秀防御率、沢村賞、新人王を獲得。その後も13年連続2ケタ勝利などエースとして巨人V9に貢献した。通算成績は203勝139敗6セーブ、防御率3・27。04年から2年間、巨人監督を務めた。

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