多田野が左手首骨折…開幕1軍絶望的

[ 2008年1月11日 06:00 ]

 日本ハムの大学・社会人ドラフト1巡目ルーキー、多田野数人投手(27=前3Aサクラメント)が練習中に左手首を骨折。近日中に都内の病院で手術を受ける予定で、11日からの合同自主トレに参加できず、開幕1軍も絶望的となった。

 球団によると多田野は6日に都内の自宅周辺をランニング中、道路にかかっているチェーンに足を取られて転倒。体をかばうために左手をついた際に左手首を骨折した。即戦力右腕の思わぬアクシデントに9日、本人から連絡を受けた島田チーム統括本部長は「全治は未定ですが、最低でも復帰には2カ月くらいかかると思う。本人は“左手なので投げられる。早く練習に参加したい”と言っているが、まずは治療に専念してほしい」と沈痛な表情を見せた。

 リーグ3連覇を狙う日本ハムだが、投手層は厚くない。多田野は立大卒業後に渡米。日本のプロは未経験ながらメジャー通算15試合に登板している。米球界5年間で先発、中継ぎ、抑えとすべて経験した右腕に、球団は新人としては異例の年俸3000万円で契約を結ぶなど、即戦力として大きな期待を寄せていた。

 利き手ではないものの、本格的な投球練習の再開までに時間を要すのは必至。沖縄キャンプも帯同させない方向で、島田本部長は「開幕から期待していた投手なので痛い。開幕は計算しない方がいいだろう」と見通しを話した。11日からの新人合同自主トレ視察を楽しみにしていた梨田監督は「終わったことは仕方がない」とコメントしたが、開幕からの青写真が大きく狂ったのは確実となった。

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2008年1月11日のニュース