クレメンス潔白主張も疑惑深まる

[ 2008年1月9日 06:00 ]

記者会見に臨むロジャー・クレメンス

 薬物使用疑惑の渦中にいるロジャー・クレメンス投手(45)が7日(日本時間8日)、テキサス州ヒューストンで記者会見を開き、あらためて自らの潔白を主張した。薬物使用の実態をまとめた「ミッチェル・リポート」で示された薬物については「ビタミンB12は風邪をひいたとき、リドカインは痛み止め用で腰に打った」と禁止薬物ではないことを訴え「議会に行って真実を話す」と16日の米下院による公聴会出席の意向を表明した。

 1時間に及んだ会見は終始けんか腰。冒頭から「この会見場には顔も見たくない人間(記者)がいる」とし、殿堂入りの質問が出ると「私が殿堂のことを心配してプレーしたと思っているのか!」とし「もう十分に話はした」と会見を一方的に打ち切った。
 薬物使用を告発した元トレーニングコーチのマクナミー氏との17分30秒の電話の内容も公開したが、同氏の「私にどうしてほしいんだ。私は刑務所にも行く」という問いにも「真実を話す人が必要なんだ」と答えるにとどまった。証言の取り消しを求めなかったのは弁護士の助言だったというが、疑惑は深まるばかり。真相究明には程遠い内容だった。

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2008年1月9日のニュース