ロサリオ や〜っと本領!2打席連発 年俸3億4000万円助っ人の意地

[ 2018年7月22日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神7―5DeNA ( 2018年7月21日    横浜 )

<D・神>3回1死、ロサリオは左越えに2打席連続の本塁打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 これが本来の姿だ。阪神・ロサリオが21日のDeNA戦(横浜)で来日初はもちろん、今季チーム初ともなる1試合2本塁打を含む3安打3打点の打棒で、「年俸3億4000万円助っ人」の意地を見せつけた。

 「(1本目は)抜けてきた球をミスショットせずに、自分のスイングでとらえることができた。状態もいいので、やっと結果が付いてきてくれた。チームのために、これを続けられるようにしたい」

 まずは先頭で迎えた2回。虎党が陣取る左翼席最上段に先制5号ソロを突き刺した。そして3回に再び左翼席上段へ2打席連発の6号ソロを叩き込んだ。今季3度目の糸井との競弾。もちろん、チームは3戦全勝だ。

 そしてこの2本で終わらない辺りが復調ぶりを物語った。5回2死一塁の第3打席でも2番手・武藤から一瞬3打席連続か…と思わせた右翼フェンス直撃の適時二塁打。左へ右へ、ピンポン球のようにボールを打ち返した。

 不振のため、6月3日に2軍降格。それでも腐ることなく、炎天下で汗を流してきた。最大の課題は右投手が投じる外角への変化球対策。そこで2軍ではボールを手元まで引きつける練習に取り組んだ。その意識付けは今も欠かさない。フリー打撃の最初に約5球、山なりの超スローボールを中堅から逆方向に打ち返す。「体を突っ込まずに、ボールをしっかり引きつけて打つための意識付けでしょう」と球団関係者。2軍で打撃コーチとともに取り組んできたルーティンだ。生まれた「間」が、この日の打撃を可能とした。2軍で流した汗は裏切らなかった。

 「もちろん安心ですよね。ロサリオに関しても。まあまだ右投手のスライダー系やフォークがどこまでという(のもあるけど)ね」。指揮官も手放しで…とは言わないまでも、復調気配にほほを緩めた。いや、こんなものじゃない。ロサリオの本領は、まだまだこれからだ。(惟任 貴信)

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2018年7月22日のニュース