【陸上】田中希実 1500mで4位 パリ五輪参加標準記録には届かず「今は壁に当たっているというか…」

[ 2024年5月19日 14:58 ]

陸上 セイコー・ゴールデングランプリ ( 2024年5月19日    東京・国立競技場 )

<セイコーゴールデングランプリ2024>女子1500メートル、力走する田中(撮影・木村 揚輔)
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 女子1500メートルが行われ、東京五輪8位入賞の田中希実(ニューバランス)が、4分7秒39で4位となった。

 序盤から先頭付近でレースを進めると、残り600メートルで先頭に立って逃げ切りを図ったが、ラスト100で外国人選手にかわされた。

 田中はレース後「ペースメーカーについていこうかなと思っていたけど、自分自身、前に出るかどうか迷いがあって、ラスト700から出たけど、そこから押し切れる力がなかった。今は、壁に当たっているというか…。今までも壁に当たることはあったけど、怒りをぶつけたりとかすれば、打開できた。でも今は、怒りをぶつけるだけでは打開できないところまで来ている。目に見えない、つかみどころのない壁に当たっているというか…」と悩める胸中を吐露した。

 昨年の世界選手権で8位入賞を果たした5000メートル、そして1500メートルと2種目でのパリ五輪出場を目指している。国内の1500メートルは今年4月の金栗記念や兵庫リレーカーニバルに出場してきたが、パリ五輪の参加標準記録(4分2秒50)は突破していなかった。今大会でも標準には届かなかった。

 「今の状態は悪くない感覚はあるけど、今年は“はまる”レースに巡り会えていない。昨年よりも状態はいいシーズンだけど、大会になると練習以上の力を出す部分ができていない。その感覚を一致させるのがポイントになる」

 舞台は国立競技場。3年前の東京五輪で1500メートルの日本記録を樹立するともに、同種目における日本選手初の入賞を果たした場所だ。「あの時と同じような、ギラギラした自分を見てもらえたらうれしい」。最近では自分の武器を試行錯誤するなど悩みを抱えているが、思い入れのあるトラックで全力を尽くした。

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