空手東京五輪代表 強制性交致傷の罪で在宅起訴 愛称「プリンス」西村拳被告、美顔・美肌ケアも
大阪府で2022年に抵抗できない状態の女性に性的暴行を加えケガさせたなどとして、大阪地検は9日までに、準強制性交致傷と強制性交致傷の罪で、東京五輪空手代表だった大阪府の会社員西村拳選手(28)を在宅起訴した。3月29日付。地検は認否を明らかにしていない。
起訴状によると、西村被告は22年ごろ、大阪府内で女性を押さえ付けて性的暴行を加え、ケガを負わせたなどとしている。大阪府警布施署が今年2月22日に書類送検していた。
西村被告は、空手元世界王者を父に持ち、3歳で空手を始めた。端正なルックスと経歴から「空手道のプリンス」と称されている。東京五輪代表決定時の本紙の取材では、ビジュアルにもこだわりがあり、男くさい空手のイメージを払拭するために美顔・美肌ケアをしていることを明かしていた。愛想も良く、女性によくモテることでも有名。大会のたびに試合会場に招待する女性が違い、選手の間で「本命(の彼女)は誰?」と話題になることもあったという。
五輪では男子組手75キロ級に出場し、メダル確定直前で逆転負けを喫し、1次リーグで敗退。5位で終わり「中途半端な自分の弱さが出てしまった」と肩を落とした。
西村被告は東京五輪後も、昨年の鹿児島国体を制するなど第一線で活躍している。今年2月8日には高校時代を過ごした宮崎県のスポーツ特別賞を受賞し、授賞式に出席。自身のSNSに様子を掲載し「第二の故郷である宮崎県の皆さまにお祝いしてもらいうれしかったです」とつづっていた。宮崎県の担当者は「事件については、ニュースで知り大変驚いています。賞をどうするかなどは、現段階では未定です」と話した。