「光る君へ」斉信役・金田哲“怪演”に芸人から反響続々!相方は「独特」感想 野望は「喜劇王に俺はなる」

[ 2024年5月19日 20:45 ]

大河ドラマ「光る君へ」で藤原斉信を演じている金田哲 (C)NHK
Photo By スポニチ

 お笑いコンビ「はんにゃ.」の金田哲(38)が、NHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8:00)に出演している。藤原氏のイケメン貴公子4人組「平安F4」の1人・藤原斉信役。色白で涼やかなビジュアルと味のある演技で大きな話題を集めている。金田はスポニチの取材に応じ、今作への思いと次なる野望を語った。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高由里子は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 金田は大の歴史好き。歴史好きの芸人仲間と長野・上田城を訪れるバスツアーを行った際には、絵馬に「いつか大河ドラマに出ます」と書いたという。憧れの大河出演に、「願いが叶った。光栄ですし、震えました」と感激した。

 斉信は出世欲が強いキャラクター。第19話「放たれた矢」(5月12日放送)では、親友の藤原道長(柄本佑)に「俺もそろそろ参議にしてほしいな」と口にする。続く第20話「望みの先に」(5月19日放送)で、長徳の変を道長に告げ口。絶好のチャンスを利用して、参議の座を手にする。「出世欲が強くてそれを隠さない。願い事に対するアプローチがストレートな感じはそっくり」と、自身との共通点を告白。その上で、「出世欲に紐付いた計画性が自分でも恐ろしかったですね」と振り返った。

 お調子者でプレイボーイな一面もある。「喜怒哀楽がしっかり出ていて、F4の中のムードメーカー。本当に人間味あふれる人だなと思います」と、魅力を語った。

 大河での演技に、芸人仲間からも反響が届いている。お笑いコンビ「千鳥」のノブは、第17話「うつろい」(4月28日放送)のききょう(ファーストサマーウイカ)との“紅葉プレイ”を「すごくええな」と絶賛。相方の川島章良からは「めっちゃ似合ってるじゃん、平家」と感想を寄せられた。金田は「川島くんはこの1年間、僕が平家をやっていると思っている。独特の感性なので」と笑った。

 今作には「ロバート」の秋山竜次や「カラテカ」の矢部太郎も出演。連続テレビ小説「虎に翼」には「ドランクドラゴン」塚地武雅らが出演中と、多数の芸人がNHKのドラマに出演している。さらに、その演技力は高く評価されている。金田は「自分でネタを作って、演じて、演出する。ちょっと間(ま)がズレたり、言い回しが変わるだけでウケなくなる。データが異常にある。失敗するのを気にしているから、細かいところに神経がいくんですかね。神経がいくのはスベっているから」と、自虐しながらも確かな手応えを口にした。

 大河デビューを果たしたことで、新たな夢ができた。それは、“喜劇王”になること。かつては芸人たるものお笑い以外をやるべきではないと思っていたが、徐々に変わっていった。源俊賢役の本田大輔の言葉にも感化された。「コメディアンが映像の世界で演じることはいたって普通のことだと気付いた」と語る。2022に放送されたABEMA「チャンスの時間」の「第2回令和の喜劇王決定戦」で酔っ払いコントを「千鳥」大悟に絶賛されたことも自信につながっている。「やりたいことと向いていることが一緒になってきた」。目指すべき道が明確になった。

 「コメディーの作品を作っていきたい。ストーリー性もある作品を作ることが必要。秋山さんともしゃべっていますけど、何か2人でできたらいいな…」と、アイデアは止まらない。「斉信のように言霊を使うとしたら、“喜劇王に俺はなる”。ジャパニーズ喜劇王といえば、志村けんさん。新たな令和の喜劇王を目指して、模索していきます」。斉信のように迷いなく、まっすぐに野心を口にした。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2024年5月19日のニュース