女性ソロキャンパーがナンパ被害 日本単独野営協会がコメント「女性と話したいならプロのお店へ」

[ 2023年6月13日 09:32 ]

日本単独野営協会公式ツイッターから(@tandokuyaei)

 ソロキャンプの健全な普及促進に関する活動、野営地の清掃・保全活動などを行う日本単独野営協会が、13日までに公式SNSを更新。女性ソロキャンパーが男性からしつこく声をかけられたと告発した件を受け、コメントを発表した。

 今月8日夜、女性ソロキャンパーがツイッター上に1本の動画を公開。動画には、女性に「LINE交換しない?」などとしつこく言い寄る男性の姿が映し出されている。この動画に、キャンプ好きとして知られる芸人・ヒロシが「これ、男の俺でも嫌だわ。恐ろしい。キャンプが台無しになるわね」と反応し、大きな反響を呼んでいた。

 同協会は、「【女性ソロキャンパーへ話しかけに行く男性について日本単独野営協会が思うこと】」と書き出した投稿で、この件に関する見解を発表。「“女性ソロキャンパーに男性が執拗に話しかけたりする迷惑行為は良くないことだ”という話をしていると、“いやいや、女だってどうだこうだ”と、すぐに『男性VS女性』の構図を作って対抗しようとする男性が出てきます。ただ、どう見ても私はそういう話をしていないんです。私は“人として持っていなくてはならない基本的な気遣いの話”をしているだけで、普通の人ならそれくらい誰でも分かると思うんです。そういうのがわからない人がいることに、問題の根本原因があると思っています」と、この問題は男女の問題ではなく、人としての「気遣い」の問題だと主張した。

 「あいさつはダメですか?」「あいさつもしないんですか?」という声があることについては「挨拶をするためにわざわざ見ず知らずの女性ソロキャパーに話しかけに行くのが基本なのでしょうか。そんな必要がどこにあるんでしょうか。そんな要らない事を言うから、それきっかけに女性ソロキャンパーに話しかけに行く事を良しとする人が出てきてしまうんです」と指摘した。

 また、「女性がソロキャンプをするもんじゃない」「女性がソロをやるなんて被害に遭いにいくようなものだ」という声が上がることについては「本当に残念な事ですが、毎回必ず出てきてしまいます。もし本気でそう思うのであれば、それは女性がソロキャンプをやめるのではなく、そう思う男性だけが二度とキャンプフィールドに近づかなければいいだけなんです」と呼びかけた。

 また、今回の件でしつこく女性に話しかけた男性や、ナンパ目的で女性キャンパーに近づく男性について、「女性と話がしたいのなら一生懸命真面目に働いて、お金をつくって、キャバクラやガールズバーなど、プロの居るお店に行くと良いと思います。お金を払えばちゃんとお話を聞いてもらえますし、基本的にはとても気持ちよく接してもらえると思います」とアドバイス。「物事を一方的に自分の都合の良いように考えるのではなく、相手の立場を踏まえて普通の事を普通に考えるという事です。大切なのは被害を受ける側に対策を求めるのではなく、加害者側になりうる考えを持った人が、自分を見つめ直し、人としての基本的な気遣いをしようという気持ちを持つことです」として「『なぜソロキャンプをしているのか』それを考えれば誰でも話しかけに行ってはいけないことくらい分かるはずです」と、ソロキャンプの目的を考えるよう理解を求めた。

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