辛坊治郎氏 トランプ氏起訴で占う来年の米大統領選「トランプかバイデンかというのは、不幸な事態」

[ 2023年4月5日 17:53 ]

辛坊治郎氏
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 キャスター辛坊治郎氏(66)が5日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演し、米国のトランプ前大統領が34の罪で起訴された事件について解説した。

 トランプ前大統領はニューヨーク州の大陪審に起訴され、4日(日本時間5日)に検察に出頭。不倫相手に口止め料を支払い、もみ消しを図るなど34の罪状で起訴されたが、罪状認否ではいずれも無罪を主張した。

 トランプ前大統領は、既に来年の大統領選に再出馬することを表明している。辛坊氏は「きれいじゃないスキャンダルが出ると、我々の感覚では支持率が下がって当然」と、日本人の一般的な感覚で説明。ところが今回、トランプ氏の支持率は「むしろ爆上げに近い」という。「トランプ前大統領の支持者って、ほとんど信仰に近い感じで入れ上げてるくらい思い入れが強い」としつつも、「今回はそういう人たちじゃなくても、今回のこのケースで刑事訴追はあまりに政治的なんじゃないか?と見る向きも多い」と解説した。

 辛坊氏によると今回の起訴は、現在の検察官の選挙公約だという。「前の検察官が“立件するのは無理じゃね?”と見送っていたやつを重罪にするという構図があるから、この罪で前大統領を法廷に引きずり出して、刑事裁判にかけるのは、政治向き」と話し、単に公約実現のための起訴であると見ている人が多いとした。34の罪状については「全部有罪になっても、おそらく執行猶予だろうなと言われてます」とも見通した。

 辛坊氏の見立てでは、共和党内ではトランプ票が伸びているという。民主党では、現職のバイデン大統領が出馬表明を行っていないが、もし当選して2期目を満了する時には86歳になっている。辛坊氏は「元気なんだろうけども、核ボタンを持ってる人間として…」と心配も口に。「我々、同盟国の立場でアメリカでの投票権はないですけど、最終的なアメリカ国民の選択肢がトランプかバイデンかというのは、不幸な事態だなと、正直思わんでもない」ともぶっちゃけた。

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2023年4月5日のニュース