予想的中!爆笑問題・田中「お前さんたちは、真の侍になった」

[ 2023年3月23日 05:10 ]

侍ジャパン優勝を喜ぶ爆笑問題・田中裕二(撮影・尾崎 有希)

 列島に興奮と感動を届けた侍ジャパン。本紙にエールや観戦記を寄せた大の野球好きの「爆笑問題」田中裕二(58)も感無量だ。「お前さんたちは、真の侍になった」と、2009年に優勝した時の原辰徳監督の名言を拝借し、日本代表を称えた。

 前日は午前3時までラジオの仕事があり、睡眠時間も2時間ほどしか取れませんでしたが、一気に眠気が吹き飛びました。

 準決勝を終えた時、スポニチさんのインタビューに「決勝は最終回に大谷がクローザーで登板し、同僚のトラウトを三振にしてゲームセット」と予想しました。まさか、本当にその通りになるなんて。あんな筋書き、誰が作ったんでしょうか。もしかして、オレ?(笑い)。絵に描いたようなドラマチックな展開でした。未来永劫(えいごう)、語り継がれる名シーンになるでしょうね。

 決勝は今永の先発に始まり、終盤は大勢、ダルビッシュ、大谷の継投。こんなぜいたくな総力戦はWBCならでは。7回に大勢が無死一、二塁のピンチになったけれど、巨人で投げている時には何度もそういうシーンを見ていた。だから必ず抑えてくれると信じていた。強打者がそろう米国打線を2点に抑えた投手陣は、本当によく頑張った。

 今大会は全員が主人公だった。もちろん投打で活躍した大谷がMVPなのは間違いない。それでもチーム全員が自分の仕事をして成し遂げた優勝。そんな中、村上だけは最後の方まで不調でムードに乗り切れていない様子もあった。それでも準決勝からようやく爆発。それすら物語に必要不可欠だったんじゃないかと思えてくる。もし誰か1人、何か特別な賞などを与えられるなら、何度もチームのピンチを救った吉田に何かをあげたい。

 思えば今大会は開幕前から物凄い盛り上がりだった。ダルビッシュが宮崎キャンプから参加し、大谷がプライベートジェットで空港に降り立ったり…。個人的には大谷がオーストラリア戦で放った看板直撃弾が印象に残っている。05年のマスターズでタイガー・ウッズが、自分のスポンサーのナイキのロゴが入ったボールをカップに沈めた伝説のシーン。それに並ぶ名場面として語り継がれるんじゃないかな。

 WBCが終わったことに寂しさはない。だってこれからは、彼らがペナントレースを戦うんだから。今度は味方が敵になる。今まで以上に盛り上がるシーズンになるんじゃないかな。本当に感動をありがとう、侍ジャパン。お前さんたちは、真の侍になった!

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