2敗で藤井王将と並ぶA級首位・広瀬八段 最終局は菅井八段と対戦…戦型は菅井の三間飛車

[ 2023年3月2日 12:08 ]

A級順位戦最終9回戦の一斉対局で菅井竜也八段と対局する広瀬章人八段(日本将棋連盟提供)
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 4月に開幕する第81期名人戦7番勝負の挑戦者を決めるA級順位戦最終9回戦の一斉対局が2日午前9時、静岡市で始まり、藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=と6勝2敗で並ぶ首位広瀬章人八段(36)は菅井竜也八段(30)と対局し、戦型は先手菅井の三間飛車へ進んだ。両者王を穴熊へ囲い、広瀬は金銀3枚、菅井は4枚の堅陣を敷いた。正午からの昼食休憩までに45手進んだ。

 広瀬は約10年前まで菅井と同じ振り飛車党で、王の囲いは穴熊を好んだことから「振り穴王子」の愛称があった。菅井が選択した振り飛車穴熊の長所、そして短所も熟知すると見られ、午後からの出方に注目が集まる。

 広瀬が名人挑戦権を獲得すれば初めて。A級は連続9期目で、過去8期中7期で勝ち越した実力者だが、挑戦権獲得には至っていない。渡辺明名人(38)=棋王との2冠=への挑戦が実現すれば3勝4敗で惜敗した20年のスポニチ主催・第69期大阪王将杯王将戦7番勝負以来の顔合わせとなる。

 また菅井はここまで5勝3敗で、2敗の広瀬と藤井が敗れれば名人初挑戦を目指し、プレーオフへ出場する。まずは広瀬に勝って望みをつなぎたい。

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