中学侵入切り付け事件　「誰でも良かった」供述に小川泰平氏は疑問「被害弱者の子供を狙った犯行だろう」

東京・赤坂のTBS社屋
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　元刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が2日、TBS系「ゴゴスマ～GO　GO！smile～」（月～金曜後1・55）に生出演し、埼玉県戸田市の中学校で1日、男性教員が刃物で襲われけがをし、高校生の少年（17）が殺人未遂容疑で逮捕された事件について自身の見解を語った。

　戸田市と隣接するさいたま市内では2月、切断されたネコの死骸が相次いで見つかっている。捜査関係者によると、少年が関与をほのめかしており、関連を捜査している。この事件との関連について、小川氏は「今回逮捕された17歳の少年が、ネコの体の一部の話を供述しているからといって、一概にその者が同一犯かどうかということは、まだ警察も正式な、本人しか知らないような秘密の暴露的な供述があって、ネコの体の一部の事件も少年だったという裏が取れていない」と、慎重な見方を示した。

　現在の警察の捜査方針について、小川氏は「今日は、私が思うには、自宅の家宅捜索、ガサをやっていると思います」と推測。「ネコの事件に関与していれば、凶器が見つかるとか、映像とか写真とか撮って誰かに見せたり、送りつけたりという可能性もあるので、そういった家宅捜索から事実に近づいていくのではと思います」と指摘した。

　捜査関係者によると、少年は「誰でもいいから人を殺したいと思った」と供述しているが、小川氏は疑問を呈した。「誰でも良ければわざわざ学校に侵入する必要がない。近くには大きな駅も、人がたくさん集まる商業施設もあるわけです」とし、「それを、学校に入る、しかも凶器を複数持っているということは、“被害弱者”と言われる子供を狙った犯行だろうということは言えると思います。しかも凶器を準備していますから、計画性もあるということですね」と推理していた。