Sexy Zone メンバーに聞く ドーム公演「直接お伝えできうれしかった」「思いは一つだった」

[ 2022年8月15日 04:00 ]

デビュー以来初のドームツアーが決定したSexy Zoneの(左から)中島健人、松島聡、菊池風磨は歓喜のラン(撮影・小海途 良幹)
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 Sexy Zoneが14日、全国ツアー横浜アリーナ公演を行い、中島健人(28)、菊池風磨(27)、松島聡(24)の3人が、新型コロナウイルス感染で療養中の佐藤勝利(25)と芸能活動休止中のマリウス葉(22)の思いを胸にステージに立った。公演ではグループ初の2大ドームツアーを開催することを発表。12月16、17日に東京ドーム、24、25日に京セラドーム大阪で公演を行う。2011年のデビューからの悲願の大舞台に立つこととなった。

 【メンバーと一問一答】

 ――今のお気持ちは?
 菊池「とにかく無事に発表できてよかったです。本当は(佐藤)勝利もマリウス(葉)も5人で発表するのが一番でしたが、厳しい状況下でこのような発表になりました。ただ、あれだけ盛り上がってもらえて、僕たちも本当に10年以上夢見たステージに立てることを皆さんにちゃんとお伝えできたことが何よりうれしかった。発表した瞬間にようやく実感が湧いてきた。(発表の)映像は事前に見ていたが、会場で見るのは全然違った。あの温度感は後にも先にもない熱量だった。もの凄く感慨深い」
 松島「このご時世に横浜アリーナで9公演できてることがありがたい。何よりもデビュー当時からずっと、夢に描いていたドームに立つことを報告ができて、ファンの方に夢をかなえさせてもらった。5周年と10周年の時に自分たちで作詞した『STAGE』と『Change the world』に“夢のステージに立つんだ”って詞がある。その夢をまた一つ、みんなにかなえさせてもらった。今回、マリ(マリウス)と勝利はステージ上にはいなかったですけども、思いは一つと強く思う。忘れられない思い出になりました。“枯れても咲いたんだ”って歌詞がある。いろんなことがありましたけど、どんな状況でも乗り越えて、自分たちらしく自分たちのペースで歩んできたからこそ、かなえられた夢と思ってます。僕たちのペースに諦めずに付いてきてくださったファンの方の強い思いがあってこその今回の発表。本当に皆さんに感謝しています」
 中島「歴史的な1日になりましたね。ドーム公演を発表する人生が自分にあるんだ、って。10年間の片思いがようやく実った。ジャニーズの他の方によってはデビュー1年目で急に(ドームに)立つ場合もある。個人的にもグループ的にも10年待って、10年たって、10年願ってようやく夢のその先にたどり着いた。それをセクシーラバーズ(ファン)の皆さんと共有できたのは自分の中で歴史的になった。発表された瞬間の鳥肌は忘れられない。だからまず、走っちゃった(笑い)。自分たちに『RUN』という曲がある。走り続けるって凄く大変だけど、人として“RUN”していく気持ちがあれば、どこまでも行けるんだなって。1分1秒諦めずにずっと積み重ねてきた結果、こういう瞬間に立ち会えるんだなと改めて感じることができた」

 ――ドームツアー(の企画)が走り出したタイミングは?
 菊池「今年の春先。10周年を目指していたものの、このご時世で、少しズルズルいってる中で、(聞いたのは)今回の(アリーナ)ツアーの打ち合わせの時期だった」

 ――どのようなドーム公演にしたい?
 中島「今までと違いますもんね、5万5000人。13年の(ジャニーズ)カウントダウンコンサートで、年齢順的に俺しか出られず、1人Sexy Zoneをやったんですよ。1人で立った時に、あの観客席に凄くビビった。楽曲はもう物凄く強いと思っているので、全方位にアプローチできるパフォーマンスをしたい」

 ――ここまでの道のりは長かった?
 菊池「いろんなものの見方があると思いますけど、長く感じたり、短く感じたり。マリウスが大人になったのは凄く早かったが、一方でドーム公演をやりたいことにおいては凄く長かった。いろんな若手のグループがドーム公演をやることを、なんとなく僕らも意識してなかったとは言い切れない。もちろん僕らのペースとタイミングでというのはあったんですけど。ジャニーズの歴史を振り返っても長い方かなと思うが、どれだけかかっても、今ドーム公演ができることが僕らにとっての誇り」

 ――いろんなことがあった中でたどり着いたドーム、改めていかがですか?
 中島「積み上げた時間と、自分たちのパワーというSexy Zoneの集積だなって思います。立つべくして立つタイミングでドームのチャンスに巡り会えたなと個人的には思ってます。今回のアリーナツアーでも、メンバー一人一人のパワーがすごい。パフォーマンスしてる時も、一人一人の最後のあいさつも、毎回感動しますし、みんな大人の余裕が出てきた。だからこそすげーなって思うし、リスペクトとリスペクトが重なり合ってグループとしての力が強固になっている。Sexy Zoneという鎧(よろい)をようやくオシャレに着られたような感じがします」

 ――10年間の中で一番Sexy?
 中島「現状は(笑い)。まだまだ上にいくかもしれない。でも僕も菊池くんも、20代後半で、聡ちゃんは24歳。30代になったらまた違ったSexyになる。フレッシュもちょっとアダルトも描ける、一番いいタイミングで、ドームに立てる」

 ――Sexy爆発してますか?
 松島「Sexy爆発してます(笑い)。年々更新しています」

 ――菊池さんは雑誌の「anan」でアダルトな一面も見せたがそういう意識がある?
 菊池「中島の(企画)が凄くすてきだったので、やっぱりどっちもセクシーじゃないとSexy Zoneという名前が、Zoneになってしまうなと思って(笑い)。グループの名前もですし、中島くんがつないでくれたバトンも汚すわけにはいかない」

 ――涙のシーンが印象的でしたが、どのような思いが?
 菊池「え、ちょっと待って、今の俺の話はなんだったの!?」
 松島「切り替えが(笑い)」
 中島「今の話めっちゃよかったよ。俺は心にちゃんとしみてる」

 ――松島さんは涙のシーンが印象的でしたが、どのような気持ちだった?
 松島「ジャニー(喜多川)さんが作ったジャニーズというホームの中で先輩方がいろんな歴史の1ページをどんどん作り上げてきた。やっとSexy Zoneもドームに立つ新たな幕を開けられるのは、凄く感慨深かった。人生の半分をジャニーズで過ごしているし、本当にはジャニーさんやメリー(藤島)さんに立つ瞬間に立ち会ってほしかった。でも上からちゃんと見てくれていると思って、自分がやれる誠心誠意を持って頑張ることを大事に立ちたい。そういう思いをいろいろと考えていたら、涙が出てきましたね。(中島)ケンティーと(菊池)風磨くんが肩を組んでくれて、Bステージ(会場後方のステージ)まで走って戻って行く時に、2人の背中を見た。2人も結成前、元々違うグループを組んでいて、僕ら年下の3人とグループを組むことになって、凄くプレッシャーも大きかったと思う。これからは自分が少しでも引っ張っていけるような立場になれたらいいなといろいろ考えていたら、込み上げてきました。勝利がライブの最後のあいさつで、“一生懸命やることが最終的に一番かっこいい”とずっと言ってる。その言葉ってすてき。何歳になっても、とにかくがむしゃらに一生懸命やることが次の結果につながると信じている。ちゃんとジャニーさんとメリーさんが見てくれていることも信じて、これからも一生懸命頑張っていきたい」

 ――きょう(14日)はメリーさんの一周忌ですが?
 菊池「本当に偶然ですが、この一周忌のタイミングに僕たちにとって凄く大きなドーム公演の発表が重なった。僕たちの帯を締め直さなきゃいけない、気を引き締めないといけない。メリーさんもジャニーさんにも本当は見てほしかったですけど、その思いを届けられるくらい、すてきな、2人に恥じぬステージにしたい。僕らが精いっぱい真摯(しんし)に向き合いたい」

 ――3人での公演を行っていかがですか?
 中島「勝利のツッコミの重要性を感じました(笑い)。勝利くんから“自分の分まで輝いてきてほしい”って言葉ももらっていた。メンバーそれぞれがピンチに強いグループ。変則的な人数になりましたけど、やっている感覚ではみんなパワフルにステージに立っているので、お客さんを悲しませることはしていないつもりです。ただ、隣で歌っている勝利が残像で見える時が個人的に寂しいなって思いますけど、その結果、(公演途中の女性アイドルコーナーで)うちわを持っちゃった。少しでも彼を感じさせるような、それがまたお客さんに対して安心してもらえるエンターテインメントとしてライブパフォーマンスをしていきたい。この4人での公演を3人でやるのは、タフじゃないとできない。このグループすごいなと思います」

 ――(公演中の『Sexy Zone』で披露している)ローラースケートの場面が3人になりましたが、どうだった?
 中島「一番恐れているの松島」
 松島「公演重ねてもなかなかうまくならないですからね(笑い)。光GENJIさんもそうですし、キスマイ兄さんも、あとJr.の子たちもみんなすごい」
 菊池「初めて俺ら“セクシーローズ”って言ったよね」
 中島「あそこは勝利のソロ。3人で言うのは、最初は息が合わなくて(笑い)。ようやく合ってきた」

 ――80年代アイドルに扮(ふん)するコーナーでは、誰をイメージした?
 中島「松田聖子さんと中森明菜さんですかねイメージ的には、髪形とか。あの時代の歌番組をたくさんみて、振り返って、僕たちなりに具現化した」

 ――男のアイドルは?
 菊池「結構ハイブリッドで光GENJIさんも、シブがき隊の御三方も入ってます。1組に限らず、80年代ジャニーズと思います」

 ――どんなSexy Zoneでドームに行きたい?Sexyドームで?
 中島「ジャニーさんが名前をつけてくれた時に、ナチュラルにSexyに見せることが一番すてきと言っていた。ステージに立つ際は、いつも通り僕らが成長してきた全てをナチュラルにみせられるよう、Sexy ZoneとしてSexyにステージに立ちたい。ついにお客さんまでもSexyにする計画もそろそろ進めようかなって考えてます」

 ――どうやって?
 松島「わかんないです(笑い)。難しいですね、今後の課題ですね。僕個人的には、Sexyって汗水流して、ひたむきにパフォーマンスすることが今のエンタメには必要な気がします」
 菊池「それ、僕らでしょ?お客さんがSexyになるには??」
 松島「…」
 菊池「探そうね!」

 ――今がベストな状態だと思うが、ドームが今でよかった?
 菊池「今でよかったと思える公演にしないといけない。いろんな事情や理由があってこのタイミングになっている。今日のタイミングでここまで喜んでもらえて、もちろん会場に来てくださった方も、きっと会場の外で僕らを今回に見に来れなかった方々もきっとあのぐらい喜んでくれていると思う。これだけ喜んでもらえた以上は、今がベストだと思ってもらえる公演を作らなきゃいけないと改めて強く思いました。今回のツアーもドームを見据えて考えて作ったライブでもありますけど、パワーアップさせなきゃいけない課題もある。そこに対するモチベーションが凄く上がった発表になった。とにかく今がベストだったと思ってもらえる東京ドーム大阪ドーム公演にします」

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