「死は怖くない」丹波哲郎さんが号泣した日 長男・丹波義隆が回想「唯一スキを見せてくれた」

[ 2022年7月19日 14:26 ]

1994年11月、舞台「大霊界」記者発表での丹波哲郎さん
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 俳優の丹波義隆(67)が、19日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)に出演し、父で06年に死去した俳優・丹波哲郎さん(享年84)と、哲郎さんを支えた母の故・貞子さんとの夫婦関係について語った。

 哲郎さんは晩年、霊界に強い興味を抱き、映画「丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる」をはじめとする大霊界シリーズを手掛けた。映画作りを決意したのも、貞子さんのゴーサインがあったからだという。丹波は「“何億かかる?いいでしょう?あんたが稼いだ金だから。ただ、借金はしないで欲しい。それはギル(義隆)に迷惑がかかるから。ゼロだったらどうぞご自由に使いなさい”と言ったのも母でしたね」と明かした。

 「死ぬことは怖くない」と語っていた哲郎さんだったが、丹波によると、貞子さんが死去した際には大きなショックを受けていたという。「おえつして、隣に僕とか家内とか孫とか立ってたんだけど、“これからはこいつらとともに生きていく”っていう言葉を僕らは待ってたんですけど、“こいつらでは、俺のぽっかり空いた穴は埋められない”ってきっぱり言われましたね」。当時は「何てこと言うんだ」と思った丹波だったが、哲郎さんの年に近づくにつれ、その気持ちも分かるようになったという。

 家族の前では威厳ある父であり続けた哲郎さん。丹波は「強いおやじという感じだったんですけど、弱みを見せないし。唯一、スキを見せてくれたということは、信用してくれているということにつながるじゃないですか。ある意味、本当のおやじ…というのもおかしいけど、おやじになってくれたというので、すごく僕はうれしかったですね」と明かしていた。

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