新人賞の2人に石井裕也監督クギ「2年後くらいは気を付けて」/毎日映画コンクール

[ 2022年2月15日 17:54 ]

<第76回毎日映画コンクール表彰式>スポニチグランプリ新人賞を受賞した片山友希と和田庵(撮影・会津 智海)
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 第76回毎日映画コンクールの表彰式が15日、東京・目黒区のめぐろパーシモンホールで開催され、「茜色に焼かれる」で共演し、ダブル受賞した和田庵(16)、片山友希(25)が石井裕也監督から珍助言を授かった。

 同一作品からの2人選出は09年、「愛のむきだし」の西島隆弘と満島ひかり以来、12年ぶり。和田はコロナ禍の中、いじめと直面する中3の多感な少年・純平を自然体で演じた。片山が演じたケイは、風俗店の従業員。先天性の持病を抱えており、幼少期には父親からの虐待を経験したというハードな役どころだった。

 オフショルダーの真っ赤なミニワンピースに身を包んだ片山は、「『茜色に焼かれる』なので赤で攻めていこうかな」と笑顔で説明。「石井監督が私をこの作品に呼んでくれなければ、こんなうれしい日が来ることはなかったので、本当に感謝しています」と喜びを語った。和田は緊張の中、言葉を選びながら、「新人賞というのは一生に1度しか取れないので、すごいくうれしいんですが、今までよりも、もっともっと頑張らないといけない」とまじめに決意を口にした。

 そんな2人に、石井監督からメッセージが届いた。「とてもうれしく思う反面、心配でもあります。賞をもらうと当たり前ですが、往々にして悪いことが起こるものです。今年はまだ大丈夫だと思いますが、2年後くらいは特に気を付けて下さい」。若い2人が浮き足立たぬよう、クギを刺す内容で、場内から笑いが漏れた。

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2022年2月15日のニュース