藤井新王将 恒例「勝者の記念撮影」は「普段できないこと 結構楽しく」

[ 2022年2月14日 05:30 ]

藤井新王将誕生から一夜明け

第1局後、天竜浜名湖鉄道の掛川駅で車両を背に車掌姿で笑顔を見せる藤井竜王
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 【藤井新王将と一問一答】

 ――王将獲得から一夜明けた心境は?
 「改めて王将獲得の喜びを実感を持って感じる」

 ――今回第1、3局では先手番で相掛かりを採用。展開が読みにくい将棋が多かった。
 「相掛かりは先手番でも最近よく指しているし、序盤から分岐の多い展開になりやすい。長い持ち時間には適していたのかなと思うのが採用理由の一つ」

 ――印象に残った自分の手は?
 「第3局中盤~終盤で少しずつ苦しい展開が続いたが、終盤で▲4五桂と跳ねてから▲5三桂成~▲5四銀引成と迫れた。勝負する形に持っていけた」

 ――渡辺名人に気付かない手を指されたと言っていたがどんな手か?
 「第3局の中盤△6四銀左。こっちの有効な手がなく、対局中は見えていなかった。中盤のバランスの取り方、距離の詰め方といったところで渡辺名人の強さを改めて感じた」

 ――家族の反応は?
 「家族とはメッセージで一言やりとりしただけ。家に帰って改めて報告したい」

 ――ファンサービスは大変か。
 「王将戦は対局ごとに勝者の記念撮影が恒例。普段できないことでしたし、自分自身も結構楽しくやらせてもらった」

 ――順位戦最終局と、対戦相手の佐々木勇気七段について。
 「佐々木七段は実力者。1カ月くらい時間が空くので、その間に少しでも実力を高めて準備したい」

 ――北京五輪で刺激を受けたアスリートは?
 「五輪はあまり観戦していないが、スポーツ選手の方であったり、トップの方の活躍は刺激を受ける」

 ――氷上のチェスと呼ばれるカーリングは?
 「全然詳しくないのですが…(笑い)。機会があれば見てみようかな」

 ――順位戦最終局まで少し空くが、リフレッシュの予定はあるか。
 「これまでと大きく違うことはない。引き続き今までのことをやって成果が出れば」

 ――今後目指すことは?
 「明確な目標をもって取り組むということではないので、今までと同じように実力を高めていくことを見据えてやっていきたい」

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2022年2月14日のニュース