NHK 番組の不適切字幕で謝罪 五輪反対デモ「参加」確認せず金銭授受発言テロップ

[ 2022年1月9日 18:44 ]

 NHK大阪拠点放送局は9日、昨年末に放送したBS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」で、字幕の一部に不確かな内容があったと発表し、謝罪した。

 この番組は、東京五輪の公式記録映画監督を務める河瀬直美さんや映画製作チームに密着取材したドキュメンタリーの後編で、昨年12月26日に放送、30日に再放送されたもの。五輪反対デモの参加者という人物について取材した際、「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」という字幕をつけたが、同局の取材に対し男性は、デモに参加する意向があると話していたものの、実際にデモに参加したかどうかの確認が取れていなかったという。

 同局は「担当者の確認が不十分でした。番組の取材・製作はすべてNHKの責任で行っており、公式記録映画とは内容が異なります。河瀬直美さんや映画監督の島田角栄さんに責任はありません」とし「字幕の一部に不確かな内容があったことについて、映画製作などの関係者のみなさま、そして視聴者のみなさまにおわびいたします」と謝罪。今後、チェック機能の強化など、再発防止に向けた取り組みをするとした。

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2022年1月9日のニュース