【今永と一問一答】MLB史上最高の防御率0.84 好投の裏に「ダンキンドーナツの…」会見場も大笑い

[ 2024年5月19日 06:25 ]

ナ・リーグ   カブスーパイレーツ ( 2024年5月18日    シカゴ )

パイレーツ戦で7回無失点と好投したカブス・今永(AP)
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 カブスの今永昇太投手(30)が18日(日本時間19日)、本拠でのパイレーツ戦に先発。7回4安打無失点の快投を見せた。

 パイレーツ打線はスイッチヒッターのレイノルズを含めてスタメンに右打者を9人並べたが、直球、変化球ともにテンポよくストライクゾーンの四隅に投げ込み、要所ではギアチェンジ。7回には2死から連打を浴び、一、二塁となるが、最後はテーラーをスプリットで空振り三振に仕留め、マウンドで雄たけびを上げた。

 結局、今永は88球で7回4安打無失点、7奪三振の快投で、防御率は試合前の「0.96」から「0.84」まで良化した。これはMLBの公式X(旧ツイッター)によると、1913年以降の新人投手の先発9試合での防御率0.84は、史上最高だと投稿した。

 以下、試合後の今永と一問一答。

 ―中4日はこれで2回目。以前と違いはあったか。
 「登板調整の段階では疲れは感じなかったが、登板日になると2試合とも疲労を感じている。その中でも7回まで投げられたのはよかった」

 ―調子が良くない状況で、かつ中4日で、それでも無失点。
 「初めから7回無失点を目指しているわけではなくて、失点した時にどうしようかとか、この打者に打たれたらどうしようかとか、そんなことをプラン立てて投げている。それがうまくいったり、いかなかったり。今日はたまたまうまくいった」

 ―後半になってもストレートにも伸びがあった。前よりはストレートが良かったと思うか。また、きょうは、あと1回投げられたか。
 「ストレートは初めよりは後からの方がいい感じだった。体が徐々に環境に慣れてきてよく動いた。球数的にはあともう1回行けたと思うが、少し疲労していたので、次のマウンドに上がったら結果は良くなかったかもしれない」

 ―これは「いずれ苦しい状況が来る」と話していたが、今の段階での数字にはどう思うか。
 「きょうの試合も十分に苦しい場面はあった。味方のいい守備があったし、たまたま失点しなかった。毎試合、苦しい場面が来ている。もちろん、これを続けていくことが大事」

 ―ここ100年の歴史で、先発9試合の防御率「0.84」はいない。
 「あまりピンとこない。今聞いても、そういう記録があったんですね、という感じですが、自分自身の記録に関しては興味がないが、偉大な結果を残している方々がいたんだな、と今勉強になりました」

 ―序盤に打たれた打球もいい当たりではない。悪い当たりといい当たりで結果オーライだったか。
 「それが野球の面白さ。弱い打球がヒットになる、ということも面白いスポーツ。鈴木選手のプレーは大きかったし、きょうの勝利には大きなプレーだった」

 ―ヤン・ゴームズ捕手の感想は。
 「構えるところもすごく工夫してくれていた。ボール先行の苦しい場面もあったが、初回以降四球がなかったのは、僕の工夫というより、ヤン選手の工夫してくれたことの方が価値が高い」

 ―街を歩いていて、声をかけられたりするか。
 「まだ、そんなに出歩いているわけではない。球場の往復と、行きにダンキンドーナツのカフェラテを買うルーチンしかないので。声をかけられる活躍をしたい」

 ―ダンキンドーナツでは知られていないのか?
 「そうですね。いつもスモールアイスラテか、ミディアムアイスラテか、コロコロ変わるやつだな、と思われていると思います」(会見場は笑いに)

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