【落合×福本豊対談】国民栄誉賞辞退理由「立ちションもできん」が生まれた当時のやり取り明かす

[ 2024年5月6日 17:30 ]

対談後に記念撮影をする落合博満氏(左)と福本豊氏(撮影・大城 有生希)
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が6日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。大好評対談企画「博満の部屋」の第7回として、当時世界記録だったプロ通算1065盗塁を誇る「世界の盗塁王」こと福本豊氏(76)をゲストに招いて対談を行った。

 落合氏は語り草となっている国民栄誉賞の辞退について福本氏に質問した。福本氏は「ありがたい話でね。(受賞するか)聞かれた時に、僕もらえません。僕は国民栄誉賞いうのは、国民の見本にならないかん。素行から何からしてね、無理です。で、断った」と経緯を明かした。

 当時、その理由について「立ちションもできんようになる」と話したことは広く知られている。福本氏は「新聞で書かれたけども、あれは担当記者と(雑談も含めて)いろいろ話をした。麻雀を記者とようしてた。麻雀して、タバコ吸う、夜中までする。(人間性が)欠けてるやんか。もうそこでアウトや。国民の見本にならん。麻雀して、帰りにラーメンを食う。朝飯食べて帰る。その時にみんなやるやん、連れション、立ちション。(国民栄誉賞を受賞すると)できへんやろ。それが先に(見出しで)ボンと出た。自分の行動に自信持てないからお断りってなんやかんや理由付けして言うて、ポンと(見出しに)なったんがそれ(立ちション)やってん。最初にはちゃんと国民のみなさんの見本になれないからって。大阪で口は悪いわ、タバコ吸うわ、悪いことばっかりしてるわけですよ。分かるやろって。だから断ったんですよ」と当時の取材でのやり取りを明かした。

 福本氏は国民栄誉賞を受賞した衣笠祥雄氏のエピソードも紹介。「(衣笠氏は)車好きやのに、車乗られへんとか言うて。事故はいかん、違反もいかんじゃないですか。信号無視、横断歩道もそうやし、歩いていてもそう。そんな大きなリュックサック背負ってよう歩かんわって」と話した。

 それでも国民栄誉賞の候補に挙がったことには「そうやって言ってもらえるだけでも幸せやなと思う」と感謝。それでも「行動は絶対あきませんね」と冗談っぽく笑った。

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