【落合×福本豊対談】福本氏の疑問に落合氏が打撃論語る 代名詞の右方向への一発は「振り遅れ」

[ 2024年5月6日 17:25 ]

対談後に記念撮影をする落合博満氏(左)と福本豊氏(撮影・大城 有生希)
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が6日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。大好評対談企画「博満の部屋」の第7回として、当時世界記録だったプロ通算1065盗塁を誇る「世界の盗塁王」こと福本豊氏(76)をゲストに招いて対談を行った。

 対談の後半に「福本豊が落合博満にどうしても聞きたいこと」のテーマで福本氏が質問者に変更。福本氏は「自分がセンター守ってる時にロッテとやって、川崎球場で。なんか知らんけど、前より頭を越される方が多かった。常にこう(中堅越えの打球を)狙ってるんちゃうかという疑問やね」と現役時代の疑問をぶつけた。

 落合氏は「基本はセンター狙い。ピッチャー返し」と返答。福本氏は「常に右中間にくるような感じで守って、気持ちちょっとこっち(右中間)寄ってるんだけど抜かれるんだな。前でバチンいうの捕ったのあまりないんですよ。頭を越されたのがめちゃくちゃ多いんですよ」と振り返った。

 落合氏は「オレ、川崎球場での1番の思い出っていうのは、センターオーバーであの狭い川崎球場でスリーベースになったことあるもん。それは福本さんがセンター守ってる時よ。え~、川崎球場でもスリーベースになるんだと思いながら」と思い出話を披露した。福本氏は「覚えてないな」と首をかしげ「でも、あの右中間とライトにいくのはほんま狙い打ち。狙い打ちをしてたね、あれね?」と落合氏に確認すると「いや、振り遅れ」と答えた。

 福本氏は「そう見えない。ここ(内角)へきたやつはファウルでうまいこと逃げてるなと思って見ていて、ちょっと(真ん中寄りに)入ったらカパーンといかれる。右中間とライトへいかれたのが(頭から)離れへん。それを放り込むんやから。ライトへ打ちましたじゃなしに、それを(スタンドへ)入れてしまうんやから。飛ばせる」と称えた。落合氏は「本当にピッチャー返しを心がけてた。インサイドでも外のボールでもね。それがたまたま早ければレフトにいく、遅ければライトにいく」と自身の打撃について語った。

 福本氏は落合氏の打撃について「軸足がしっかりしとる」と分析。落合氏は「おそらく右足の重心のかけ方なんだろうと」と説明した。福本氏は「いつも狙い打たれるわ思いながら守ってたもん。あんまり左中間にいったあれ(記憶)はないんですよ」と話すと、落合氏も「レフトオーバーのホームランってあんまり記憶ないんですもん」と振り返った。

 福本氏は落合氏の打球傾向について「(打球傾向を示す)線を見て、前の当たりがあまりないんですよ。赤いの(安打性の打球)が多いのがこっち(ライト方向)。右中間、ライトのホームラン。いかれるような気がして守ってましたね。そうかセンター狙いね」と納得した様子で話した。

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