阪神・前川 21年春の選抜で破れた京本とのプロ初対戦で雪辱の一打!「何とか最後に打てた」

[ 2024年5月6日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4-2巨人 ( 2024年5月5日    東京D )

<巨・神>8回、前川は適時打を放つ(投手・京本)(撮影・沢田 明徳)
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 前川は意地で運んだ。3―2で迎えた8回無死二塁。カウント1―2に追い込まれてから外角低めフォークを右手1本で拾い、適時打を左前に弾ませた。

 「先発で打てていなかったので、今日は打ててよかった」
 4月23日のDeNA戦以来、9試合ぶりの先発出場。しかも今季3度目の5番を任された。期待されたのは高橋礼の攻略。対戦した3打席は右飛、二ゴロ、左飛に終わり、投手が代わった4打席目は必死だった。

 「結果、ヒットになってくれた。前の3打席は話にならないくらいダメだった。何とか最後に打てたのはよかった」

 同じ20歳の右腕、京本とはプロで初対決だった。智弁学園3年で出場した21年春の選抜大会の準々決勝で明豊と激突。先発した京本とは死球と二ゴロの2打席で終え、試合も4―6の惜敗だった。舞台が変わって3年ぶりの再戦。雪辱の一打にもなった。

 前夜は8回に1点差を追いつかれ、延長10回の末にサヨナラ敗戦。同じ8回の守りを迎える直前に2点差へとリードを広げた追加点の意義を、岡田監督は「そら大きい。昨日の今日やから。2点になると全然違うわな」と強調した。

 前夜先制打で唯一の得点をもたらすなど調子を上げるノイジーに代わる起用に応え、巻き返しに転じた。「打てると打てないのでは違う。また次も頑張ります」。左翼の定位置を狙う3年目。いつまでも指をくわえて見ているつもりはない。 (松本 航亮)

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