岡田阪神“延長神話”崩壊…今季7度目で初のサヨナラ負け 「自分のせい」岩崎がつかまり、逃げ切りならず

[ 2024年5月5日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1-2巨人 ( 2024年5月4日    東京D )

<巨・神> 延長10回、サヨナラ負けに肩を落とす(左から)西勇、島本、漆原(撮影・大森 寛明)
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 岡田阪神が今季初めて終盤での逃げ切りに失敗した。1点リードの8回だ。開幕から13試合連続無失点の岩崎がつかまった。先頭の門脇に中前に運ばれ、犠打を挟んで迎えた1死二塁で、1番の丸に右前へ同点適時打を浴びた。1ボールから高く入ったスライダーを右前に運ばれた。

 「負けてしまったので、自分のせいですね」

 昨季のセーブ王は責任を口にした。ゲラと組むダブル守護神の力で、今季のチームは7回終了時点でリードをしていれば、10戦無敗だった。必勝の形がついに崩れた。

 岡田監督は「丸の時だけ高めにいったけどな」と語るにとどめ、左腕を責めることはなかった。言及したのは、延長10回から4番手として登板した漆原。1死から代打・萩尾に与えたストレートの四球に苦言を呈した。

 「だからやっぱり、四球よな。点が入る時は四球が絡むよな」

 直後に送り込んだ島本が丸、代打・長野、吉川に3連打を浴びてサヨナラ負けを喫した。漆原は「出したランナーがああいう形(サヨナラのホームイン)になって。もう一度やるべきことがあると思う」と肩を落とした。今季延長回は12イニング目で初の失点。2勝4分け(降雨コールド1試合含む)と無敗だった延長戦で、今季初めて黒星がついた。

 守りと走塁でもミスが出て、リズムに乗りきれなかったのも敗因になった。しかし、指揮官は「そんなんで深刻になってたら、1年間もたんよ」と鼻で笑った。岩崎も前を向く。同点とされた後、なおも1死一、三塁の大ピンチで吉川、岡本和を打ち取った。「同点で粘れた。去年なら(勝ち)越されていたし、そういったところは明日につなげたい」。

 今季の伝統の一戦は3勝4敗1分け。「7回終了時点でリード」、「延長戦」の2つの不敗データが止まっても、首位に立つ虎が下を向く必要はなさそうだ。(倉世古 洋平)

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