大谷翔平 延長10回に元同僚イグレシアスから起死回生の同点適時打 球場大熱狂 今季初の1試合2盗塁も

[ 2024年5月4日 14:00 ]

ナ・リーグ   ドジャース―ブレーブス ( 2024年5月3日    ロサンゼルス )

<ドジャース・ブレーブス>10回、同点適時打を放つドジャース・大谷(撮影・光山 貴大)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が3日(日本時間4日)、本拠でのナ・リーグ東地区首位ブレーブス戦に「2番・DH」で2試合ぶりに先発出場。延長10回に迎えた第5打席で元同僚のライセル・イグレシアス投手(34)から起死回生の同点適時打を放った。

 2―3で迎えた延長10回無死二塁から始まるタイブレークは先頭のムーキー・ベッツが倒れて1死二塁。ここで大谷に打席が回り、2球で追い込まれたが、カウント1―2から外角低めに沈むチェンジアップを右手一本で捉えると打球は中前へ抜けて同点に追いついた。一塁塁上では昨春WBCでも見せたような両手を挙げて同僚を鼓舞するような仕草を見せ、球場内も大熱狂に包まれた。

 第1打席はブレーブスの先発、通算132勝右腕チャーリー・モートンとの対戦。フルカウントとすると、7球目の97マイル(約156.1)キロ速球は甘く入ったが、これを打ち損じて一ゴロに倒れた。

 第2打席は0―1と1点を追う3回1死走者なしの場面。この打席もフルカウントまで持ち込み、2球ファウルで粘った後、低めの95マイル(約152.8キロ)速球を見極めて四球を選んだ。この後今季6個目の二盗を決めると、4番ウィル・スミスの同点中前適時打を呼び込んだ。

 2―2の同点とされた8回は1死走者なしで第4打席を迎えた。2番手左腕アーロン・バマーから四球を選んで出塁すると、スミスの打席でけん制球に誘い出されたが、そのままスタートを切り、一塁手がけん制球を落球したため7個目の盗塁が記録された。しかし、スミスが申告敬遠で歩かされると、続くマックス・マンシーが空振り三振に倒れて勝ち越し点は奪えなかった。スライディングした大谷の左尻付近はユニホームが破れるほどの激走だった。

 敵地9連戦最終戦となった1日のダイヤモンドバックス戦は今季33試合目にして初めて欠場。ロバーツ監督は試合前に「単なる休養。毎日プレーしてきたので、2日連続でオフを与えられれば助けになる。終盤に機会があれば(代打)出場可能だ」と2日のオフと合わせて“2連休”にする意向を示していた。今季8号が出れば沖縄生まれの指揮官が持つドジャースの日本生まれ選手の最多本塁打記録を更新する。

 2日には本拠ドジャースタジアムで行われた球団オーナーグループ主催のチャリティーイベントに真美子夫人とともに参加。「伝統的にやっているというので、楽しみにして来ました」と話し、グラミー賞4度のエド・シーランと記念撮影するなど、気分転換してこの一戦に臨んでいた。

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