松井秀喜さんが始球式 「長嶋茂雄デー」で見事な投球 恩師の名は「200年経っても語り継がれる」

[ 2024年5月3日 17:54 ]

セ・リーグ   巨人-阪神 ( 2024年5月3日    東京D )

<巨・神(7)> セレモニアルピッチを務める松井秀喜さん(撮影・大森 寛明)
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 巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(49)が3日、東京ドームでセレモニアルピッチに臨んだ。

 この日は球団創設90周年特別記念試合の「長嶋茂雄DAY」として開催。ユニホームの右袖や帽子の側面に「3」が入った特別仕様で臨む。

 アナウンスされると、大歓声の中で登場。背番号「55」のユニホーム姿でマウンドに向かった。打席には近本が立つ中、捕手・小林のミットめがけて、見事にストライク投球。笑顔で小さくガッツポーズした。「いい球投げられてよかったです」と振り返り、大歓声には「きょうはなんかすごい現役時代を思い出すというか熱気が。相手がタイガースということもあるでしょうが、ファンのみなさんからの熱気が伝わってきました」と感激した様子だった。

 松井氏は昨年の5月3日以来、ちょうど1年ぶりの登場。同氏は今春宮崎キャンプで18年以来6年ぶりに臨時コーチを務め、若手を中心に指導を行った。

 試合前にはトークショーにサプライズで登場。球場外のイベントペースに現れると、ファンからは大歓声が起きた。入団当初に恩師の長嶋終身名誉監督と行った素振りのエピソードなどを改めて披露。ヤンキース時代に長嶋氏が米国に激励に来た際にも「そのときはあまり調子がよくなかったので、ニューヨークのホテルでも素振りした。バット持ってこいと言われて」と秘話を明かした。

 松井氏の一問一答は下記の通り。

 ―感想は
 「いい球投げられてよかったです」
 
 ―大歓声
 「きょうはなんかすごい現役時代を思い出すというか熱気が。相手がタイガースということもあるでしょうが、ファンのみなさんからの熱気が伝わってきました」

 ―巨人の現状について
 「まだ一進一退なんでしょうけど、こういう時期を経てチームが落ち着いて。みんなの力を発揮できる形になればチームとしていいなと思います。私は応援するだけなので何とか優勝に向かって頑張ってほしいなと思います」

 ―阿部監督の指揮は
 「私はもう映像を通してみなさんのフィルターを通してしか私は感じることはできないんですけど、でもなんていうんですかね落ち着いて采配されているというか、チームのなかで仕事をされている気はしますけど」

 ―長嶋茂雄デーについて
 「それはプロ野球の歴史を振り返っても必ず長嶋茂雄という名前がさっき言ったとおりなんですけど。でもそれが一番ね、私の中でも一番、大きな存在。プロ野球の歴史の中で。今年はたまたまジャイアンツ90周年ですけど100年経っても150年200年経っても長嶋茂雄という名前は語り継がれると思います」

 ―巨人へのエールを
 「私は応援するだけですからね。立場としては。いちOBなので。ただ一緒にプレーした阿部監督が監督やられてますし、また監督、コーチ陣も含め私と年が近い人が多いのでそういう意味でも応援したいと思うし、またキャンプで見た選手も頑張っている。そういう意味では例年以上に応援したいなと思っています」

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