阪神・門別 3日「長嶋茂雄DAY」でG斬りや 今季初先発でプロ初勝利へ “村上ロード”継承だ

[ 2024年5月3日 05:15 ]

キャッチボールする門別(撮影・須田 麻祐子)
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 阪神・門別啓人投手(19)が、「長嶋茂雄DAY」として開催されるきょう3日の巨人戦(東京ドーム)で今季初先発する。「(ローテから)外せんようになるかも分からへん」。岡田監督は投球次第では昨季の村上同様に先発ローテーション定着の可能性を示唆。記念すべき伝統の一戦でプロ初勝利を狙う2年目左腕が“村上ロード″を目指し、特別なマウンドに上がる。

 “門別劇場″の幕開けだ。昨年9月30日の広島戦(マツダ)以来、プロ2度目の先発。初勝利を狙う舞台は「長嶋茂雄DAY」として開催される一戦だ。きょう3日はテレビの地上波放送があるだけでなく、全国各地でライブ・ビューイングも開催される。

 「そういう日に投げられることは凄く光栄。精いっぱい頑張りたい」

 その思いは地元の北海道にも向けられていた。出身は門別町(現日高町)ながら東海大札幌高時代に通った札幌市内の映画館でもライブ・ビューイングが開催されることが決定。故郷で暮らす親戚や友人らにも勇姿を届けられる絶好の機会だ。

 「コナンとか結構、映画は見に行っていた。(今回は友達も映画館で)見てくれていたらいいなと」

 19歳左腕が目指すのは今季初勝利の先にある。岡田監督は「ピッチング次第よ。(昨季の村上みたいに)外せんようになるかも分からへんし」と“1回限り”のお試しではないことを明言。投球次第では昨季の村上同様、先発ローテーション定着の可能性もある。

 この日は甲子園球場で投手指名練習に参加して最終調整。「今回いい投球をして、しっかり回れたら理想。チームに貢献することが一番」。入団時から熱望していた岡本和との対戦も実現する。今季の目標は10勝。“村上ロード”のスタートライン立った期待の大器が、伝統の一戦でベールを脱ぐ。(松本 航亮)

 《虎2人目10代G倒プロ初勝利なるか》○…高卒2年目までの阪神投手がプロ初勝利を挙げれば、21年の西純(5月19日、対ヤ=先発)と、及川(5月30日、対西=救援)がともに入団2年目で記録して以来。巨人戦に限れば18年5月27日、2年目の才木が先発勝利して以来になる。門別は3日時点で19歳9カ月。過去10代の阪神投手が巨人戦でプロ初勝利は、才木の19歳6カ月だけ。門別がチーム2人目を狙う。

 ▽昨季の村上 初登板は4月1日DeNA戦6回から2番手。2年ぶりの1軍マウンドで1回を1安打無失点だった。2度目登板の同12日巨人戦で先発起用され、7回まで完全投球。岡田監督の判断で途中交代(勝敗つかず)するも、その後も22日中日戦のプロ初勝利&初完封を経て、5月9日ヤクルト戦の6回まで、セ・リーグタイ記録の開幕から31イニング連続無失点の無双ぶりを発揮。ローテに定着して22試合10勝6敗で優勝に貢献した。防御率1.75で自身初タイトルを獲得。史上3人目、セ投手初のMVPと新人王のダブル受賞を果たした。

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